中国:3月のHSBC製造業PMI、予想外の低下

中国の製造業活動を測る民間の指数 は3月に5カ月連続の低下となった。同国が今年の成長率目標の7.5% を達成できないとの懸念が強まった。

英HSBCホールディングスとマークイット・エコノミクスが24日 発表した3月の中国製造業購買担当者指数(PMI)速報値は48.1。ブ ルームバーグ・ニュースがまとめた市場関係者22人の予想中央値 (48.7)を下回った。2月改定値は48.5だった。同指数は50を下回ると 製造業活動の縮小を示す。

中国指導部は不良債権化リスクを高める与信拡大を抑制しながら、 成長鈍化を避ける難しいかじ取りを迫られている。

BNPパリバの中国担当チーフエコノミスト、陳興動氏(北京在 勤)は「古い成長エンジンは勢いを失いつつある」と指摘。国有企業が 支配的な地位を占める業界の幾つかを開放するなど、新たなエンジンも 力を増しつつあるが、そのスピードが「古いエンジンの失われた分を埋 め合わせられなければ、第3の力である政策力が必要だ」と述べた。

楼継偉財政相は23日の北京でのフォーラムで、中国は投資促進に向 けた大規模な財政刺激策を活用せず、成長の質を重視するとの考えを表 明した。同国ニュースサイト、シナ・ドットコムに発言記録が掲載され た。

金融緩和予想も

中国経済は1、2月に伸びが鈍化。この日のHSBC製造業PMI は3月に入ってから減速がどの程度続いているかを示す数字となった。 JPモルガン・チェースやゴールドマン・サックス・グループなどは今 月既に、中国の成長率見通しを下方修正している。1-2月の都市部固 定資産投資は同時期として2001年以来の低い伸びにとどまり、工業生産 の伸びは市場予想を下回った。同時期の輸出は09年以来の大幅減少とな った。

1-3月(第1四半期)の成長率は、ブルームバーグ・ニュースが 今月まとめた市場関係者の予想中央値で7.4%の見込み。2月時点の予 想は7.6%だった。14年通年は7.4%と、1990年以来の低成長になるとみ られている。

バークレイズの中国担当チーフエコノミスト、常健氏(香港在勤) は電子メールで、「計画する投資プロジェクトを短期的な成長安定のた めに加速させることに加え、民間投資促進に向けて国有企業改革と規制 緩和を推し進める」ことで中期的な成長を図るべきだと指摘した。

政府は今年の成長率目標を前年の目標と同じ7.5%としたが、最近 の経済指標を受けて、当局が金融政策を緩和するとの観測が強まってい る。ブルームバーグが今月実施した調査によると、市場関係者21人のう ち11人が年内に預金準備率の引き下げがあると予想した。2月時点で は18人中6人だった。

HSBCの中国担当チーフエコノミスト、屈宏斌氏(香港在勤)は 発表資料で成長下支えのために考えられる選択肢として、貸出金利の低 め誘導や民間投資の障壁削減、地下鉄や大気浄化、公共住宅などへの財 政支出を挙げた。

原題:Chinese Manufacturing Gauge Falls as Slowdown Deepens: Economy(抜粋)

--取材協力:Ailing Tan、Stephanie Phang、Colin Keatinge、Chua Baizhen、Minh Bui、Liza Lin、Xin Zhou.

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