アリババの主張はねのけた香港取引所-市場が評価する理由

資産家一族が経済で大きな地位を占 める香港では、企業の内部者が上場後も支配権を維持し続けるのを防ぐ 取引所の方針への理解が市場関係者の間にある。

香港取引所は米国で容認されるより緩やかな企業統治(ガバナン ス)への反対姿勢を堅持し、アリババ・グループ・ホールディングから 新規株式公開(IPO)先として選ばれないという痛手を負った。しか し香港には集団訴訟制度がない上に、アジアで最も裕福な5人のうち4 人が同地を本拠地とするなど、同取引所の姿勢が正当化される可能性が ある。

ピクテ・アセット・マネジメントの中華圏株式責任者、ポーリン・ ダン(香港在勤)は「香港取引所は明らかにチャンスを逸することにな るが、われわれにはアリババを断念する価値がある」と指摘。「アリバ バを今回受け入れるためだけにルールを変える必要があるとは思わな い」と述べた。

中国最大の電子商取引運営会社であるアリババは16日、米国で IPO申請手続きを始めることを明らかにした。自社のパートナーに取 締役の過半数の指名を認めるよう香港取引所に働き掛けていたが、説得 が難航した。

法律事務所DLAパイパーの香港在勤パートナー、ジェフリー・マ ク氏は、集団訴訟制度がないため是正を求める株主の訴えが届かない可 能性があるとし、香港当局が現状を変更するのはリスクが大き過ぎると 指摘。香港では訴訟費用を事前に支払わなければならないとも説明し た。

原題:Alibaba Loss Seen as Price Worth Paying for Hong Kong Investors(抜粋)

--取材協力:Lulu Yilun Chen.

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