ヘッジファンドの予想に反し金相場下落-弱気勢に軍配

米ゴールドマン・サックス・グルー プとフランスのソシエテ・ジェネラルは、イエレン米連邦準備制度理事 会(FRB)議長に感謝しているかもしれない。金価格の動向が従来両 行が予想していた弱気相場に戻りつつあるからだ。

ゴールドマンとソシエテ・ジェネラルによる金相場下落予想にもか かわらず、ヘッジファンドなど大口投機家による金の買い越しは今年に 入って、1年4カ月ぶりの高水準にまで積み上がった。米商品先物取引 委員会(CFTC)のデータによると、18日終了週の金の先物とオプシ ョンの買い越しは13%増の13万8429枚と、2012年11月以来の高水準とな った。しかし、イエレン議長が量的緩和策の年内終了と15年初めに利上 げが始まる可能性を示唆したため、金相場は先週、昨年11月以降で最大 の下落を示した。

一部の投資家の間で価値の保存手段としての金への信頼感が低下し たため、年間ベースの金相場は昨年、1981年以降で最大の下落となっ た。世界の景気拡大が減速しウクライナ情勢が緊迫化する中、相場は今 年に入って11%上昇。ゴールドマンのジェフリー・カリー氏は20日のリ ポートで、これらの強材料は「一時的なもの」であり、天候要因で減速 していた米景気回復に伴い、金相場は下落するとの見通しを示した。

フロスト・インベストメント・アドバイザーズ(ヒューストン) で90億ドル(約9200億円)余りの資産運用を手掛けるテッド・ハーパー 氏は、「市場心理は若干先走っていた可能性が高い。投資という観点か ら見て金相場は向こう半年-1年間、厄介な状況になるだろう。利上げ ペースは比較的大きくかつ速くなり貴金属相場にとって逆風になりそう だ」と述べた。

原題:Hedge Funds Defy Goldman as Gold Bears Thank Yellen: Commodities(抜粋)

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