今週の世界経済:米個人消費支出や中国製造業指標に注目

今週発表の米経済指標では、冬の悪 天候の影響で抑制されていた個人消費支出が2月に引き続き回復し、耐 久財受注も伸びたことが示されるとエコノミストは予想している。

英国の消費者物価指標は、インフレ率が依然中銀の目標を下回って いることを示し、ドイツの企業景況感指数にはウクライナとクリミアの 問題の影響が表れそうだ。

他の指標では、英HSBCホールディングスとマークイット・エコ ノミクスが発表する中国の製造業購買担当者指数(PMI)が3カ月連 続で製造業活動の縮小を示し、中国の成長鈍化を示す兆候が増えそう だ。

ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミストの予想中央値に よると、28日発表の2月の米個人消費支出(PCE)は前月比0.3%増 の見通し。1月は同0.4%増だった。今月先に発表された米小売売上高 では、百貨店やインターネットショップなどでの売上高が伸びていた。 1月のPCEは保険に加入した消費者の増加で、サービス関連支出が 約12年ぶりの高い伸び率を記録した。

モルガン・スタンレーのシニアエコノミスト、エレン・ゼントナー 氏(ニューヨーク在勤)は「資産増加と賃金の伸び加速で個人消費が強 まると予想している」と指摘。「職探しをあきらめた失業者は引き続き 減少しており、失業率は低下しつつある」と述べた。

ブルームバーグが実施した調査では、26日発表される2月の耐久財 受注額は前月比0.7%増(予想中央値)が見込まれている。1月は同 1%減だった。航空機と軍用装備品を除く非国防資本財(コア資本財) 受注は前月比0.5%増の予想。1月は同1.5%増(改定値)だった。

独Ifo景況感、英インフレ率

ドイツのIfo経済研究所が25日発表する3月の独企業景況感指数 は110.9と、2月の111.3から低下し、地政学的な問題が重しとなってい ることを示す見通し。

ブルームバーグがまとめた調査によれば、英国の2月のインフレ率 は前年同月比1.7%上昇の見込み。1月の同1.9%上昇を下回って2009 年10月以来の低い伸びにとどまり、イングランド銀行(中央銀行)の目 標水準である2%からさらに遠ざかりそうだ。英中銀の金融政策委員会 (MPC)は、ポンド高が進行すれば物価上昇ペースがさらに抑制され ると警告している。

中国製造業指標

ブルームバーグが実施したエコノミスト調査によると、英HSBC ホールディングスとマークイット・エコノミクスが24日発表する中国の 3月の製造業PMI(速報値)は48.7(中央値)の予想。2月(改定 値)は48.5だった。同指数は50を下回ると製造業活動の縮小を示す。

HSBCのエコノミストはリポートで、「政策対応がなければ成長 率が7%あるいはそれ以下に落ち込み、雇用市場の安定性を脅かす現実 のリスクがある」と指摘。「中国政府はすぐにでも行動した方が良い。 民間投資の参入条件緩和のほか、地下鉄や大気浄化、公営住宅に的を絞 った支出などが講じ得る措置だろう」と述べた。

原題:Consumer Spending in U.S. to China Manufacturing: Global Economy(抜粋)

--取材協力:Fergal O’Brien、Charlie Devereux、Karl Lester M. Yap.

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