米欧が警戒、ウクライナ国境でロ軍増強-24日に主要国首脳会合

ロシア軍がウクライナ国境沿いに集 結していることについて、欧米諸国は警戒を強めている。24日にはオラ ンダ・ハーグでウクライナ情勢を話し合う主要国首脳会合が開かれる。

ロシアによるクリミア編入に反対する立場で結集を目指すオバマ米 大統領のほか、欧州連合(EU)、中国、日本などの首脳も加わり、ウ クライナ問題を協議する。ヘイグ英外相は23日付の英日曜紙サンデー・ テレグラフに寄稿し、ウクライナ国境沿いのロシア軍増強は危機深刻化 の「重大なリスク」を意味すると指摘。欧州の安全保障が今世紀で「最 も深刻なリスク」にさらされる状況にあるとの認識を明らかにした。

ロシアのプーチン大統領がクリミア編入手続きを完了し、米欧とロ シアが互いに制裁措置を発表する中で、ロシアがウクライナの他の地域 に対する権利の主張を目指すかどうかに焦点が移った。ロシア政府はウ クライナへの国際監視団派遣に同意した。

キエフに拠点を置くセンター・フォー・アーミー・コンバージョ ン・ディスアーマメント・リサーチの責任者、セルヒー・ツグレツ氏 は23日の電話インタビューで、「ロシアがウクライナ東部に侵入する可 能性は低いとみている」と述べ、「ロシア政府は『訓練』と称して軍を 5月25日のウクライナ大統領選までとどめておき、ウクライナ東部の住 民の間で緊張を高めようとするだろう」と指摘した。

北大西洋条約機構(NATO)欧州連合軍のブリードラブ最高司令 官はブリュッセルで23日、ウクライナ国境沿いに集結しているロシア軍 は「非常に大きな規模だ」と発言した。

ロシアの狙い不透明

米軍と情報機関の当局者によれば、ロシア軍はウクライナ国境沿い のほぼ全域に集結。ロシア国防省がウクライナ東部国境近くで軍事演習 を行うと発表した時点から兵員の数は約2倍に増えたが、ロシアが侵入 を準備しているのか、それともウクライナ政府の威圧が目的なのか判断 が難しいとこれらの当局者は話している。

ウクライナのデシツァ外相は23日に放映された米ABCテレビの番 組「ジス・ウィーク」でのインタビューで、ロシアとの戦争の可能性が 高まっているとの認識を示し、「われわれは対応する準備ができてい る」と語った。

原題:World Leaders Gather on Ukraine as West Warns on Russian Troops(抜粋)

--取材協力:John Walcott、Torrey Clark、Ewa Krukowska、Patrick Donahue、Ian Wishart、Thomas Penny、Catherine Dodge、Julianna Goldman、Ilya Arkhipov、Margaret Talev、Volodymyr Verbyany、Daria Marchak、Kateryna Choursina、Ksenia Galouchko、James G. Neuger、Olga Tanas、Stepan Kravchenko.

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