三井住友中心の3メガ:世界最大の豪鉄鉱山融資に関与、総額72億ドル

丸紅の参画する豪ロイヒル鉄鉱石開 発プロジェクトは、三井住友銀行など日本の3メガバンクも含めて総 額72億ドル(約7370億円)の融資契約を結んだ。事業主体のロイヒルホ ールディングスによると、陸上鉱山開発事業向けとしては世界最大規模 のプロジェクトファイナンス。日米韓の3カ国政府も資源の安定供給な どに向け、金融面から支援した。

発表資料によると、国際協力銀行(JBIC)など日米韓の5つの 輸出信用機関(ECA)のほか、三井住友銀行やみずほ銀行、三菱東京 UFJ銀行、三井住友信託銀行を含め、世界各国の19民間金融機関が同 融資に参加。財務アドバイザーとしてBNPパリバとナショナル・オー ストラリア銀行が同融資を取りまとめた。

特に、日本政府はECAを通じ、計16億ドル分を支援。内訳は JBICの直接融資9億ドルと日本貿易保険(NEXI)の民間融資へ の保険7億ドル。今回の融資とは別に、JBICは丸紅に対し、同事業 への出資金の一部として、すでに約10億豪ドルを融資しており、資源の 安定調達に向けて支援を実施した。

新興国の経済発展とともに世界の鉄鉱石需要は増大。鉄鉱石のほぼ 全量を輸入に依存している日本は、安定的な資源確保のため、調達先の 多様化が課題となっていた。丸紅は、同事業から算出する年最大5500万 トンの鉄鉱石のうち、日本の輸入量の1割に相当する1100万トンを17年 間引き取り、日本の鉄鋼メーカーなどに供給する計画だ。

資源メジャーの寡占化

日本貿易会によると、三大資源メジャーのBHPビリトンやリオ・ ティント、ヴァーレの鉄鉱石生産量は全世界の3割を占め、貿易量にお いては7割と寡占化が起こっている。NEXIによると、三大資源メジ ャー以外からの初の本格的な鉄鉱石調達となり、日本の鉄鋼メーカーに とって、安定した価格で高品位の鉄鉱石調達が可能となるという。

同事業は、西豪州ピルバラ地区での鉄鉱山開発に加え、鉄鉱石の積 み出しに必要な344キロメートルの鉄道新設や港湾設備まで一貫して開 発する総事業費120億ドルの巨大プロジェクト。豪資源会社ハンコッ ク・プロスペクティングが70%、丸紅が15%、韓ポスコ12.5%、中国鋼 鉄が2.5%出資する。2015年に出荷開始し、18年にフル稼働の予定。

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