安倍首相:現実踏まえた安保政策立て直しを-防衛大卒業式で訓示

安倍晋三首相は22日、神奈川県横須 賀市の防衛大学校で行われた卒業式の訓示で、集団的自衛権の行使を可 能にするための憲法解釈変更を念頭に、安全保障政策の見直しにあらた めて意欲を示した。

首相は日本近海の公海上で米軍のイージス艦が攻撃を受けた場合に 「日本は何もできないということで本当に良いのか」と指摘。「必要な ことは現実に即した具体的な行動論とそのための法的基盤の整備。現実 を踏まえた安全保障政策の立て直しを進めていく」と語った。

公海上で攻撃を受けている米艦船の防護は、集団的自衛権の行使を 可能にする憲法解釈の変更が必要になる事例の一つとして政府の有識者 懇談会でも議論されている。ただ、憲法解釈の変更には、公明党が慎重 姿勢を示しているほか、自民党内でも17日の総務懇談会で村上誠一郎元 行政改革担当相が反対意見を述べるなど反発が出ている。

首相は防衛大学校での訓示で、日本を取り巻く安全保障環境につい て「一層厳しさを増している」と言及。北朝鮮による大量破壊兵器や弾 道ミサイルの脅威を挙げるとともに、中国を名指しこそしなかったが、 「南西の海では主権に対する挑発も相次いでいる」とも指摘した。

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