米国株(21日):反落、S&P500種は日中の最高値を更新

米株式相場は反落。医薬品価格に関 する政府の調査への警戒が広がる中、バイオテクノロジー株を中心に下 げた。朝方の取引では景気への楽観を背景に上昇し、S&P500種株価 指数は日中の最高値を更新していた。

ギリアド・サイエンシズは4.6%下落。バイオジェン・アイデック は2008年以来の大幅安となった。議会はギリアドに肝炎治療薬の価格設 定方法について説明を求めた。シマンテックも安い。同社は最高経営責 任者(CEO)を更迭した。この日は株価指数や個別株の先物とオプシ ョン取引が期日を迎える「クアドルプル・ウィッチング」だったことも あり、米国全体の出来高は昨年6月以来の高水準となった。

スタイフェル・ニコラウスのファンドマネジャー、チャド・モーガ ンランダー氏は電話インタビューで、「ウィッチングだったことに加 え、地政学的でも不透明感が続いている」と指摘。「トレーダーは週末 にかけてポジションの解消を余儀なくされた。こうした状況下だと不安 定な動きになりやすい」と述べた。

S&P500種株価指数は前日比0.3%安の1866.52ポイント。一時は 7日につけた日中の最高値1883.57を上回る場面もあった。週間で は1.4%上昇。ダウ工業株30種平均はこの日28.28ドル(0.2%)下落 の16302.77ドル。一時は125ドル値上がりした。

S&P500種が今月に入って何度も上値を試して抜けられなかった 水準に達した後、相場は下げに転じた。

楽観

S&P500種は前日、米連邦公開市場委員会(FOMC)会合を受 けた19日の下げを取り戻していた。イエレン米連邦準備制度理事会 (FRB)議長は債券購入プログラムは今秋にも終了する可能性があ り、その6カ月後にも政策金利を引き上げる可能性があるとの認識を示 した。

前日は米景気先行指数やフィラデルフィア連銀製造業景況指数をき っかけに景気への楽観が強まり、来年半ばに利上げが始まるとの懸念を 振り払った格好となっていた。

S&P500種の業種別10指数中6指数が上昇。特に公益株は堅調だ った。一方ヘルスケアやテクノロジー株などは値下がりした。

ナスダックのバイオテクノロジー株指数は4.4%下げて、2011年10 月以来の大幅安となった。米下院民主党がギリアドに8万4000ドル (約860万円)のC型肝炎治療薬の価格設定方法について説明を求めた ことがきっかけ。

ギリアドは4.6%安の72.07ドルと、昨年12月以来の安値。アレクシ ョン・ファーマスーティカルズは8%、バイオジェンは8.2%それぞれ 下げて、いずれも08年以来の大幅下落となった。

シマンテックも安い

シマンテックは13%安。パソコン(PC)向けセキュリティーソフ トウエアメーカー最大手の同社はスティーブ・ベネット社長兼CEOを 就任後2年に満たずに更迭した。同社は携帯端末へのシフトで苦戦して いる。

原題:U.S. Stocks Retreat After Early Advance Sent S&P 500 to Record(抜粋)

--取材協力:Jonathan Morgan.

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