米国マーケットサマリー:S&P500種最高値更新後に反落

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。 (表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.3798   1.3779
ドル/円            102.11   102.39
ユーロ/円          140.89   141.07


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種       16,305.91     -25.14     -.2%
S&P500種           1,866.62      -5.39     -.3%
ナスダック総合指数    4,276.79     -42.50    -1.0%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .42%        +.00
米国債10年物     2.74%       -.03
米国債30年物     3.61%       -.06


商品 (中心限月)                     終値   前営業日比 変化率
COMEX金     (ドル/オンス)  1,336.00    +5.30     +.40%
原油先物         (ドル/バレル)   99.49      +.59     +.60%

◎NY外国為替市場

21日のニューヨーク外国為替市場でドルは主要通貨に対して4日ぶ りに下落。米金融当局は来年にも利上げに踏み切ることを示唆したが、 米経済成長見通しの方が重要視された。

オーストラリア・ドルなどの高利回り通貨はリスク志向の高まりに 伴い上昇した。カナダ・ドルは上昇。同国の小売売上高の増加が好感さ れた。ブルームバーグ・ドル・スポット指数は5週間ぶり高水準から低 下。米連邦公開市場委員会(FOMC)は19日発表した声明でより質的 なガイダンスへ移行。イエレン連邦準備制度理事会(FRB)議長は量 的緩和(QE)の終了から利上げ開始までの期間が「6カ月程度」にな るとの見通しを示した。

ロイヤル・バンク・オブ・スコットランドの為替ストラテジスト、 ブライアン・デンジャーフィールド氏は「ドルが最後まで堅調さを維持 できなかったことがやや失望されている」と述べた。「当局のフォワー ドガイダンスは変更されたが、タカ派であれハト派であれ、当局の見解 を裏付ける統計がない」と続けた。

ニューヨーク時間午後4時3分現在、ブルームバーグ・ドル・スポ ット指数は0.2%下げて1019.27。週間では0.6%上昇と、1月17日終了 週以来で最大の上げだった。前日は1023.65と、2月13日以来の高水準 だった。

ドルは対ユーロで0.1%下げて1ユーロ=1.3796ドル。対円で は0.3%下げて1ドル=102円12銭。円は対ユーロで0.1%高の1ユーロ =140円88銭。

◎米国株式市場

米株式相場は反落。ヘルスケアやテクノロジー株を中心に下げた。 朝方の取引では景気への楽観を背景に上昇し、S&P500種株価指数は 日中の最高値を更新していた。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価指 数は前日比0.3%安の1866.62ポイント。一時は7日につけた日中の最高 値1883.57を上回る場面もあった。週間では1.3%上昇。ダウ工業株30種 平均はこの日28.35ドル(0.2%)下落の16302.70ドル。この日は株価指 数や個別株の先物とオプション取引が期日を迎えるクアドルプル・ウィ ッチングだったこともあり、S&P500種の出来高は過去30日平均 を42%上回った。

スタイフェル・ニコラウスのファンドマネジャー、チャド・モーガ ンランダー氏は電話インタビューで、「ウィッチングだったことに加 え、地政学的でも不透明感が続いている」と指摘。「トレーダーは週末 にかけてポジションの解消を余儀なくされた。こうした状況下だと不安 的な動きになりやすい」と述べた。

◎米国債市場

米国債市場では30年債が3日ぶりに上昇。金融当局が利上げを開始 する時期について、市場では予想を見直す動きが広がっている。

米国債市場では2日前、あらゆる年限の利回りが大幅に上昇。米連 邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長が、来年半ばごろに政策金 利の引き上げを開始する可能性があると示唆したことを受けた。ミネア ポリス連銀のコチャラコタ総裁はこの日、当局の新たなガイダンスは経 済成長を抑制するリスクがあるとの認識を示した。

グッゲンハイム・セキュリティーズの米政府債トレーディング担当 マネジングディレクター、ジェーソン・ローガン氏は「当局が予想より も早く利上げに動く可能性があるとの見方が市場では広がっている。た だ利上げしたとしても、ゆっくりとしたペースで段階的に実施されるだ ろう」と指摘。「依然としてインフレは問題にならず、短期債の見通し が不透明なことを考えると、長期債の方に妙味があると思われる」と続 けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後1時49分現在、30年債利回りは前日比5ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01%)低下の3.62%。同年債(表面利率3.625%、2044年2 月償還)価格は26/32上げて100 3/32。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は反発。前日までは過去4カ月で最長の4 日続落となっていた。ウクライナをめぐるロシアと西側諸国の対立がさ らに先鋭化する中、逃避の買いが強まった。

RJオブライエン・アンド・アソシエーツ(シカゴ)のシニア商品 ブローカー、フィル・ストライブル氏は電話インタビューで、「安全逃 避目的の買いが入っている」と指摘。「金利上昇見通しのサプライズが あったためセンチメントが悪化しており、きょうの動きは一時的なもの になる可能性がある」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物6 月限は前日比0.4%高の1オンス=1336ドルで終了。年初からは11%上 昇している。週間では3.1%安と、3カ月ぶりの大幅下落。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油相場は上昇。ロシアがクリミア編入手続きを完了 したことで、西側諸国との対立が悪化したことが背景。

コンフルエンス・インベストメント・マネジメント(セントルイ ス)の市場担当チーフストラテジスト、ビル・オグレイディ氏は「プー チン大統領が週末の間に、ウクライナ東部もロシアへの併合を望んでい ると表明するかもしれないとの懸念が広がっており、それが原油相場を 押し上げた」と指摘した。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物5月限は前日 比56セント(0.6%)上昇し1バレル=99.46ドル。

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