FRBストレステスト:大手30行中29行が合格、自己資本比率で

米連邦準備制度理事会(FRB) が20日に公表したストレステスト(健全性審査)の結果によると、対象 となった大手30行のうち29行が配当を続けながらも深刻なリセッション (景気後退)を乗り越えるだけの資本を保有していると判断された。

FRBが示した主要な自己資本の目安の一つに達しなかったのは、 ザイオンズ・バンコープだけだった。金利上昇という別のシナリオで は、ザイオンズを含む全30行で自己資本が最低限とされる水準を上回っ た。2008年の金融危機以降、銀行システムの資本水準が改善してきてい ることが示唆された。

金融規制改革法(ドッド・フランク法)で義務付けられたストレス テストの結果公表に際してFRBは、「家計や企業への融資を継続し、 極度に深刻な景気下振れに面しても金融的責任を負う上で、大手銀行の 基盤は全般に5年前よりも強まっている」との声明を発表。「この結果 は金融危機以来、資本状況が全般に改善を続けていることを反映してい る」と評価した。

FRBは、存続を脅かしかねない衝撃があっても銀行がそれを乗り 越えるのに十分な資本・資金を有した状態にあるのを確保にするため、 2つのパートに分かれたストレステストを毎年実施。その目的は、08年 に起きたような公的資金による金融機関救済の再発防止だ。来週26日に 発表されるパート2の結果次第では、株式買い戻しと増配の見送りを迫 られる銀行が出てくる可能性もある。

タルーロFRB理事は電子メールで、「毎年のストレステストは、 金融セクターのストレスに対する回復力を測り、規模の大きい金融機関 の資本ポジションが強力であることを確実にする上で、金融当局にとっ て最も重要な手段の一つだ」と指摘した。

原題:Fed Stress Test Shows 29 of 30 Banks Meet or Top Capital Target(抜粋)

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