米国株(20日):反発、経済指標を好感-利上げ懸念振り払う

米株式相場は反発。米景気先行指数 やフィラデルフィア連銀製造業景況指数をきっかけに景気への楽観が強 まり、来年半ばに利上げが始まるとの懸念を振り払った格好。

マイクロソフトは2.7%高。モルガン・スタンレーはマイクロソフ トがアップルのタブレット端末「iPad(アイパッド)」向けに「O ffice(オフィス)」ソフトウエアを投入することで年間12億ドル の売り上げ増につながる可能性を指摘した。AT&Tを筆頭に通信サー ビス株も値上がり。一方、衣料品メーカーのゲスは安い。同社が示した 通期の利益見通しはアナリスト予想に届かなかった。

S&P500種株価指数は前日比0.6%高の1872.01ポイント。ダウ工 業株30種平均は108.88ドル(0.7%)上昇の16331.05ドル。両指数とも に前日の下げをほぼ埋めた。

バンヤン・パートナーズのチーフ市場ストラテジスト、ロバート・ パブリク氏(ニューヨーク在勤)は「イエレン米連邦準備制度理事会 (FRB)議長の前日の記者会見での発言に対する解釈が深まり、市場 は冷静になっている」と指摘。「前日の市場の動きは過剰反応で、きょ うは基本的にきのうの下落分をすべて取り戻している。加えて、朝方の 経済指標には若干の改善が見られた」と述べた。

イエレン議長は債券購入プログラムは今秋にも終了する可能性があ り、その6カ月後にも政策金利を引き上げる可能性があるとの認識を示 した。

金利予測

FOMCが発表した予測(中央値)によると、フェデラルファンド (FF)金利誘導目標が2015年末時点で少なくとも1%、16年末 は2.25%に上昇すると予想する当局者が増えた。FOMCは月額の債券 購入を100億ドル縮小し、550億ドルとすることも決めた。

2月の米景気先行指標総合指数(LEI)は市場予想を上回る伸び となった。先週の米新規失業保険申請件数は約4カ月ぶりの低水準近く にとどまった。

フィラデルフィア連銀が発表した3月の同地区製造業景況指数は9 と、前月のマイナス6.3から上昇した。ブルームバーグ・ニュースがま とめたエコノミスト予想の中央値は3.2だった。一方、2月の米中古住 宅販売は前月から減少し、2012年7月以来の低水準となった。

S&P500種の業種別10指数中9指数が上昇。通信サービスや金融 株の上げが目立った。AT&Tは3.4%高と、昨年1月以来の大幅上 昇。

KBW銀行指数は2.2%高。引け後にFRBが公表したストレステ スト(健全性審査)の結果によると、対象となった大手30行のうち29行 が配当を続けながらも深刻なリセッション(景気後退)を乗り越えるだ けの資本を保有していると判断された。FRBが示した主要な自己資本 の目安の一つに達しなかったのは、ザイオンズ・バンコープだけだっ た。

JPモルガンやマイクロソフトが高い

JPモルガン・チェースは3.1%高の60.11ドルで通常取引を終了。 終値では2000年以来の高値となった。ザイオンズは引け後のニューヨー ク時間午後4時39分現在で0.8%安。

マイクロソフトは2.7%高。サトヤ・ナデラ最高経営責任者 (CEO)は来週のイベントで、アップルの「iPad(アイパッ ド)」に対応する事務用ソフトウエア「Office(オフィス)」の 新製品などを発表する見通し。

ゲスは3.4%安。同社は通期の利益について1株当たり1.40-1.60 ドルになるとの見通しを示した。アナリストの予想平均は同2.03ドルだ った。

原題:U.S. Stocks Gain as Economic Data Overshadow Rate-Rise Concerns(抜粋)

--取材協力:Namitha Jagadeesh.

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