ロシア制裁で激論か、EU首脳会議開幕-第3段階発動に含み

欧州連合(EU)が20、21両日ブリ ュッセルで開く首脳会議では、クリミア編入に動いたロシアへの制裁措 置をめぐり激しい議論が展開されそうだ。EU内部で東西の温度差があ るほか、貿易抑制に動けば欧州経済に影響が跳ね返ってくるとの懸念が ある。

EU当局者6人は19日、ロシアへの経済制裁のロードマップで首脳 らが合意できるかは不透明だと述べていた。

こうした中、ロシア最大のEU貿易相手国ドイツのメルケル首相 は20日、渡航禁止や資産凍結といった発動済みの制裁の対象をEUが拡 大すると発言。EU首脳会合では措置を一段と厳しい第3段階まで進ま せることも視野に慎重に準備すると説明した。

メルケル首相はドイツ連邦議会(下院)で、「状況が悪化すればい つでも第3段階の措置を発動する準備ができていることを、われわれは 明確にする」と述べ、「これは間違いなく、経済制裁についてもそう だ」と続けた。

一部のEU加盟国が貿易でロシアと特別な関係にあることや欧州債 務危機による経済への影響が、冷戦終結以降最大の脅威にEUが一枚岩 になって対応しにくい状況を生み出している。EU当局者によれば、比 較的無難な選択肢はクリミア問題をめぐり渡航禁止や資産凍結の制裁対 象となった人物リストを現在の21人から拡大させることという。

制裁にはEUに加盟する全28カ国の合意が必要で、コンセンサス形 成のための時間がかかるとみられている。

原題:Russian Trade, Energy Might Frustrates EU Move for Sanctions (1)(抜粋)

--取材協力:Boris Groendahl、Georgios Georgiou、Krystof Chamonikolas、Stephanie Bodoni、Emma Charlton、Andrew Frye、Rainer Buergin.

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