海外勢、「暗黒の月曜日」次ぐ史上2番目の売越額-3月2週

3月2週(10-14日)の日本株市場 で、海外投資家は4週ぶりに売り越し、売越額は9000億円を超す巨額だ った。この週の日本株は、週後半にかけ中国の経済統計が相次ぎ市場予 想を下回り、同国景気の先行き不透明感が広がったほか、ウクライナ情 勢への懸念もくすぶった。

東京証券取引所が20日午後に発表した投資部門別売買状況(東京・ 名古屋2市場1・2部等合計)によると、第2週に海外投資家は差し引 き9753億円売り越した。金額は、米国株が暴落した「ブラック・マンデ ー」のあった1987年10月第3週(1兆1221億円)以来、史上2番目の高 水準。

岡三証券投資戦略部の石黒英之・日本株式戦略グループ長は、週末 に株価指数先物・オプションの特別清算値(SQ)算出という特殊要因 があり、「見た目が実態以上に膨らんでしまった」と指摘。ただ、消費 税増税が近づく中、成長戦略など「政府の政策が出てくるスピードも感 じない。しびれを切らした投資家も多かったのではないか」とも話し た。短期資金の売りというより、「中長期で投資されていた資金の一部 が逃げ始めている」と見る。

第2週の日経平均株価は週間で946円41銭(6.2%)安の1万4327 円66銭と大幅反落。下落幅は東日本大震災直後以来、3年ぶりの大きさ だった。10、11日に開かれた日本銀行の金融政策決定会合後は現状の政 策方針を維持、早期の追加緩和期待が後退したことも影響を及ぼした。

一方、個人投資家は2週ぶりに買い越し、買越額は5209億円と1 月31日の週(6200億円)以来の大きさとなった。「NISA(少額投資 非課税制度)を通じた期末配当狙いの買いもあった」と、石黒氏は指摘 している。なお、個人の前週分(3-7日)データについては、売越額 が当初公表の4731億円から3198億円に訂正されている。

このほかの主体別動向は、投資信託が2週ぶりに売り越し、売越額 は869億円。信託銀行は2週連続の売り越しで、金額は769億円だった。 5週連続で売り越した生保・損保の売越額は337億円だった。企業の自 社株買いなどを反映する事業法人は590億円の買い越しで、買い越しは 2週連続。

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