日銀総裁:もっと早く物価2%目指してたら早期デフレ脱却の可能性も

日本銀行の黒田東彦総裁は20日午 後、都内で講演し、日銀がもっと早く物価2%を目指していれば、早期 にデフレから脱却できていた可能性があると述べ、過去の金融政策の在 り方を批判した。

黒田総裁は過去の日銀の金融政策について「この15年間、景気の変 動をならすことにはある程度成果を上げてきた」としながらも、「デフ レが定着するのを防ぐという観点からは十分ではなかった」と指摘。

その上で「もし、早い段階で2%の物価安定目標を目指していれ ば、物価上昇率の低下に対してもっとタイムリーで大胆な金融緩和を行 い、早期にデフレから脱却できていた可能性もある。デフレは、それが 長引いたことにより、一層強固で克服するのが難しい問題になってしま った」と述べた。

さらに、「この15年間の困難を踏まえると、日本経済をできるだけ 早期にデフレから脱却させるとともに、その後、再びデフレに陥ること は、何としても避けなければならない」と語った。

黒田総裁は一方で、「長年にわたって続いてきたデフレの中で失わ れてきた賃金のベースアップという仕組みが最近になって復活しつつあ る」と評価。その上で「このことは、2%の物価上昇率が社会の仕組み としてビルトインされた新しい社会経済システムに移行していくステッ プとして非常に注目すべきことだ」と述べた。

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