債券は続伸、株下落や超長期債中心の買いで-長期金利は0.6%割れ

債券相場は続伸。国内株式相場の下 落に加えて、超長期ゾーンを中心とした買いが相場を押し上げた。長期 金利は約2週間ぶりに0.6%割れとなった。

債券先物市場で中心限月の6月物は前日比10銭安の144円86銭で始 まり、いったんは144円84銭まで下げた。その後は水準を切り上げ、午 後に入ると上昇に転換した。その後はじり高推移となり、結局は10銭高 の145円06銭と中心限月ベースで11日以来の高値で引けた。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の333回債利回 りは同0.5ベーシスポイント(bp)高い0.61%で開始し、午前は0.605%で 推移した。午後3時前後には0.595%に低下し、4日以来の0.6%割れを 記録。5年物の117回債利回りは0.5bp低い0.19%。20年物の148回債利 回りは3.5bp低い1.465%まで下げ、その後は1.47%。30年物の42回債利 回りは2.5bp低い1.67%。

パインブリッジ・インベストメンツ債券運用部の松川忠部長は、前 日の米国市場では債券が売られて円安が進んだとしながらも、「円債市 場への影響はそれほどなく、買いが優勢。決算期末に向けて売りが出な い中、超長期ゾーンなどを中心にしっかりした展開」と指摘。「最近発 表された経済指標は下振れており、投資家の景気に対する見方は強気で はない。4月からの消費増税で需要が落ち込むタイミング」と語った。

米連邦公開市場委員会(FOMC)は18、19日に開催した定例会合 後に声明を発表し、政策金利と失業率の特定水準を関連付けるのをや め、少なくとも来年まで超低金利を維持する方針を示した。米連邦準備 制度理事会(FRB)のイエレン議長は会合後の会見で、債券購入プロ グラムは今秋にも終了し、その6カ月後に政策金利を引き上げる可能性 があるとの認識を示した。

ドイツ証券の山下周チーフ金利ストラテジストは「米国債は中期ゾ ーン中心に金利が上昇。FOMCでの量的緩和縮小は予想通りだが、イ エレン議長の発言を受けて来年半ばの利上げが意識される」と話した。

日米株安

米利上げの前倒し観測を警戒して、19日の米国債相場は下落。米10 年債利回りは前日比10bp上昇の2.78%に上昇した。同日の米株相場は下 落し、S&P500種株価指数は0.6%安の1860.77で引けた。20日の東京 株式相場も下落。TOPIXは同1.6%安の1145.97で終えた。

日銀がきょう実施した長期国債買い入れオペ(総額9000億円)の結 果によると、残存期間「1年超3年以下」、「3年超5年以下」、「5 年超10年以下」の3本とも応札倍率が前回より上昇した。

日本証券業協会がきょう発表した2月の公社債投資家別売買高(短 期証券を除く)によると、都市銀行は8557億円の買い越しとなった。買 い越しは11カ月ぶり。信託銀行は9097億円、生保・損保は5275億円の買 い越しとなった。

--取材協力:.赤間信行

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