米国株:反落、イエレン議が初回利上げ時期を示唆

米株式相場は3営業日ぶりに下落。 イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長は今年秋にも量的緩和が 終了し、その6カ月後には政策金利を引き上げる可能性があることを示 唆した。

ダウ工業株30種平均は下落。ウォルト・ディズニーやゼネラル・エ レクトリック、ボーイングが売られた。S&P500種株価指数の業種別 ではコンソリデーテッド・エジソンを中心に公益事業株が特に下げた。 産金のニューモント・マイニングも下落。連邦公開市場委員会 (FOMC)が資産購入額を減額したことで、金相場が大きく下げた。

S&P500種株価指数は前日比11.48ポイント(0.6%)下げ て1860.77ポイント。ダウ工業株30種平均は114.02ドル(0.7%)安 の16222.17で終えた。

LPLファイナンシャル(ボストン)の経済ストラテジスト、ジョ ン・カナリー氏は電話取材に対し、「FOMCが引き締めを始めた場 合、そのペースはこれまで思っていたよりも若干速くなりそうだ。市場 が反応しているのはこのためだ」と説明。「いずれは金利が引き上げら れるという現実を、トレーダーらはあらためて意識している。それはま だまだ先のことだし、米国経済にはインフレの兆候はみられない」と述 べた。

FOMCが発表した予測(中央値)によると、政策決定の議論に参 加した金融当局者はフェデラルファンド(FF)金利誘導目標を2015年 末時点で1%と予想している。16年末は2.25%が見込まれている。昨 年12月時点のFOMC参加者の予測中央値によると、15年末時点のFF 金利は0.75%、16年末は1.75%だった。

テーパリング終了の半年後

イエレンFRB議長は政策発表後の記者会見で、慎重な緩和縮小を 続けていけば今年の秋にも量的緩和は終了すると発言。その上で、量的 緩和終了から最初の利上げまで「相当な期間」があると指摘し、それは 「6カ月程度」を意味する可能性があると述べた。この発言を受けて主 要株価指数は下げ足を速めた。

カブレラ・キャピタル・マーケッツ(ボストン)のシニア株式トレ ーダー、ラリー・ペルッツィ氏は電子メールで、「米国の株価指数はイ エレン議長の発言に素早く反応している」と指摘。「金利上昇というリ スク要因に適応しつつある」と続けた。

シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数 (VIX)は4.1%上昇して15.12。前日までは2日連続で下げていた。 S&P500種の業種別10種はすべて下落。公益と資本財が特に下げた。 金融株は下げ渋った。

金が下落

ディズニーは1.8%、ボーイングは1.5%それぞれ下げた。GE は1.4%の値下がり。ダウ採用30銘柄のうち25銘柄が下落した。

ニューモントは3日続落し、この日は3%安。金現物価格は1.9% 安。FOMC当局者が来年の利上げを予測していることを背景に、価値 保存手段としての金買いが減退した。

ブルームバーグがまとめたデータによると、株式を保有する米国の 上場投資信託(ETF)には過去5営業日で80億ドル、債券ETFに は11億ドルの資金が流入。業種別ETFでは資源株が最も資金を集め、 過去1週間で6億8900万ドルが流入した。

原題:U.S. Stocks Retreat as Fed’s Yellen Outlines Exit From Stimulus(抜粋)

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