3月19日の米国マーケットサマリー:ドル上昇、株は反落

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.3828   1.3934
ドル/円            102.52   101.44
ユーロ/円          141.76   141.35


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種       16,222.17     -114.02    -.7%
S&P500種           1,860.77     -11.48     -.6%
ナスダック総合指数    4,307.60     -25.71     -.6%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .42%        +.07
米国債10年物     2.77%       +.10
米国債30年物     3.65%       +.04


商品 (中心限月)                     終値   前営業日比 変化率
COMEX金     (ドル/オンス)  1,341.30    -17.70   -1.30%
原油先物         (ドル/バレル)  100.29      +.59     +.59%

◎NY外国為替市場

19日のニューヨーク外国為替市場ではドルが主要16通貨すべてに対 して上昇。米連邦公開市場委員会(FOMC)が発表した予測(中央 値)で、政策決定の議論に参加した金融当局者はフェデラルファンド (FF)金利誘導目標を2015年末時点で1%、16年末は2.25%と見込ん でいることが分かった。

ドルは対ユーロと対円で一時、1月以来で最大の上げ。FOMC は18-19日に開催した定例会合後に声明を発表し、政策金利を事実上の ゼロから引き上げることを決定する際は幅広くデータを考慮すると表 明、失業率6.5%という利上げ検討の目安を撤廃した。FOMCはま た、債券購入額を3会合連続で100億ドル縮小し、月550億ドルにする方 針を決定した。

UBSのシニア通貨ストラテジスト(コネティカット州スタンフォ ード在勤)、シャハブ・ジャリヌース氏は、「会合前の市場予想と比べ ると、FOMC声明はタカ派的だ」と述べ、「質的な見方で景気が判断 されており、徐々に低金利環境から抜け出しつつある」と続けた。

ニューヨーク時間午後3時57分現在、ドルは対ユーロで0.7%高の 1ユーロ=1.3831ドル。4日ぶりに上昇した。ドルは対円で1.1%高の 1ドル=102円51銭。

◎米国株式市場

米株式相場は3営業日ぶりに下落。イエレン米連邦準備制度理事会 (FRB)議長は今年秋にも量的緩和が終了し、その6カ月後には政策 金利を引き上げる可能性があることを示唆した。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価指 数は前日比0.6%下げて1862.09ポイント。ダウ工業株30種平均は114.02 ドル(0.7%)安の16222.17で終えた。

LPLファイナンシャル(ボストン)の経済ストラテジスト、ジョ ン・カナリー氏は電話取材に対し、「FOMCが引き締めを始めた場 合、そのペースはこれまで思っていたよりも若干速くなりそうだ。市場 が反応しているのはこのためだ」と説明。「いずれは金利が引き上げら れるという現実を、トレーダーらはあらためて意識している。それはま だまだ先のことだし、経済にはインフレの兆候はみられない」と述べ た。

◎米国債市場

米国債市場では2年債が大幅安。利回りは一時、2011年以降で最大 の上げとなった。米連邦公開市場委員会(FOMC)が政策金利と経済 成長の予測を上方修正したことを受けた。

この日FOMCが発表した声明は、利上げ決定に向けた状況の精査 では、労働市場環境やインフレ期待、金融市場の情勢など「情報を幅広 く」考慮すると記された。FOMCはまた、毎月の債券購入額を従来か ら100億ドル減らし、550億ドルとした。今回のFOMC会合はイエレン 議長の下での初会合だった。

キャボット・マネー・マネジメントのマネーマネジャー、ウィリア ム・ラーキン氏は「安定した金利環境が終わりに近づいている。変化が 訪れつつあるというシグナルに適応する必要がある」と指摘した。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後2時17分現在、2年債利回りは前日比6ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01%)上昇の0.41%。一時9bp上昇と、2011年6月以来の 大幅な上げとなった。

10年債利回りは8bp上昇し2.75%。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金相場は下落。3カ月ぶりの大幅安となった。米連邦 公開市場委員会(FOMC)が緩和策を3会合連続で縮小し、当局者が 来年の利上げを予測していることを背景に価値保存手段としての金買い が減退した。

ペンション・パートナーズの調査担当ディレクター、チャーリー・ ビレロ氏は電話インタビューで「当局者が来年の利上げを見込んでいる というのは本当に驚きで、それは金にとって非常にマイナスだ」と指 摘。「FOMCは経済が強さを見せているとも言及しており、これによ って声明は広く予想されていたよりもハト派色が弱まっている」と述べ た。

ニューヨーク時間午後3時27分現在、金直物相場は1.9%安の1オ ンス=1329.80ドルと、昨年12月19日以来の大幅下落。ニューヨーク商 業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物4月限は前日比1.3% 安の1オンス=1341.30ドルで終了した。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油相場は続伸し、1バレル当たり100ドルを超え た。米石油受け渡し拠点であるオクラホマ州クッシングの在庫が7週連 続で減少したことが影響した。前日に明らかになったシーウェイ・パイ プラインの輸送能力倍増計画も、引き続き好感された。

スタンズベリー・アンド・アソシエーツ(フロリダ州ファーナンデ ィナビーチ)のアナリスト、フランク・カージオ氏は「需給ファンダメ ンタルに基づくと価格は100ドル台を維持し、月末にかけて上昇を続け るだろう」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物4月限は前日 比67セント(0.7%)高の1バレル=100.37ドルで終了。終値ベース で10日以来の高値。4月限は20日が最終取引となる。

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