米国債:2年債が大幅安-FRB議長が来年半ばの利上げ示唆

米国債市場では2年債が大幅安。利 回りは一時、2011年以降で最大の上げとなった。米連邦準備制度理事会 (FRB)のイエレン議長が、来年半ばごろに政策金利の引き上げを開 始する可能性があると示唆したことを受けた。

米連邦公開市場委員会(FOMC)が発表した声明では、政策金利 と失業率の特定水準との関連付けをやめ、利上げ決定に向けた状況の精 査では、労働市場環境やインフレ期待、金融市場の情勢など「情報を幅 広く」考慮すると記された。イエレン議長は、当局の債券購入プログラ ムは段階的に縮小させて年末までに終了し、その後6カ月前後で利上げ が実施される可能性があるとの認識を示した。

LPLファイナンシャル(サンディエゴ)の市場ストラテジスト、 アンソニー・バレリ氏は「FOMCはよりタカ派的になった」とし、 「金利上昇の予想が前面に押し出され、債券市場はそれを織り込んでい なかった」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後5時現在、2年債利回りは前日比7ベーシスポイント(bp、1b p=0.01%)上昇の0.42%。一時10bp上昇と、2011年6月以来の大幅 な上げとなった。

10年債利回りは10bp上昇し2.77%。同年債(表面利 率2.75%、2024年2月償還)価格は7/8下げて99 26/32。

10年債利回りは先週13bp低下と、1月10日終了週以降で最大の下 げとなっていた。クリミアをめぐるロシアとウクライナの対立が背景に ある。

FF金利

米政府債のディーラー間ブローカーで最大手のICAPによると、 米国債の売買高は前日比97%増の5590億ドル。

FOMCが発表した予測(中央値)によると、政策決定の議論に参 加した金融当局者はFF金利誘導目標を15年末時点で1%と予想してい る。16年末は2.25%が見込まれている。労働市場の見通しも上方修正し た。

フランクリン・テンプルトン・インベストメンツのシニアポートフ ォリオマネジャー兼債券運用委員会の共同委員長、マイケル・マテラッ ソ氏は「金融当局者らは15年末と16年末のFF金利予測を上方修正して いる。市場が注目したのはそこだ」と指摘。「FOMCで経済に対する 楽観が強まっており、それがこうした数字に反映されている」と続け た。

当局は当局は08年12月以降、政策金利を0-0.25%で据え置いてい る。

金利予測

会見で議長は「こうした予測は時間とともに上下するものだ」とし た上で、今回「ほんのわずか」上向いたと加えた。

FOMCは前回、失業率が6.5%を上回り、向こう1-2年のイン フレ率予測値が委員会の中長期的な目標である2%を0.5ポイントを超 えて上回らない限りは0-0.25%の水準が適切だと説明していた。

インフレ鈍化で、金融当局としてはFF金利誘導目標を引き上げる 緊急性がなくなっている。当局が注目するインフレ指標である個人消費 支出(PCE)価格指数は当局の目標である2%を21カ月連続で下回っ ている。

キャボット・マネー・マネジメントのマネーマネジャー、ウィリア ム・ラーキン氏は「安定した金利環境が終わりに近づいている。変化が 訪れつつあるというシグナルに適応する必要がある」と指摘した。

原題:U.S. 2-Year Notes Drop Most Since 2011 as Fed Suggests Increase(抜粋)

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