英中銀議事録:景気回復でポンド高リスク-全会一致で政策維持

イングランド銀行(英中央銀行)は ポンド高がインフレ率を押し下げる圧力として働いているほか、経済回 復に伴いポンドに一段の上昇リスクがあると指摘した。今月5、6両日 の金融政策委員会(MPC)では、金融政策の現状維持を全会一致で決 めた。

同中銀が19日公表した議事録によると、MPCは「ポンドは1カ月 でさらに1.5%上昇した。主要貿易相手国・地域と比較して英経済見通 しがますます良好だと引き続き見なされれば、この段階的な通貨上昇継 続は可能だろう」と分析した。

英気回復の勢いが増している兆候が広がる中、ポンドは先月に2009 年11月以来の高値を付けた。カーニー総裁は利上げを見送る余地はある と述べている。議事録によれば、今月のMPCでも政策金利を過去最低 の0.5%に据え置くことを9対0で決定。資産購入枠を3750億ポンド (約63兆3200億円)で維持することもメンバー9人全員が支持した。

フォワードガイダンス(時間軸政策)に基づき金融政策を運営して いる英中銀は、少なくとも失業率が7%に低下するまでは利上げを検討 しない方針を示している。ガイダンスにはインフレ見通しに照らしこれ を修正する条項があるが、MPCはどの目安にも達していないとしてい る。

MPCは議事録で「インフレ率が向こう18-24カ月の間に2.5%を 上回る確率は50%未満との見方で全メンバーが一致した」とし、「ポン ドの過去1カ月の上昇で、確率はむしろ少し下がった」と分析した。

英中銀は先月ガイダンスを更新し、失業率が7%に達した場合は経 済のスラック(たるみ)に注目先を移す方針を示した。同中銀はこの 日、更新されたガイダンスが「著しく異なる金融政策姿勢を示唆してい ると誤解されてはいない」と説明した。

原題:BOE Sees Risk of Further Pound Gain as U.K. Economy Recovers (1)(抜粋)

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