中国人民元、一時1ドル=6.20元台に下落-昨年4月来の安値

中国人民元は19日の取引で、昨年4 月以来の1ドル=6.20元台に下落した。金融リスクの高まりによる国内 経済の減速懸念が広がる中で、中国人民銀行(中央銀行)が人民元の中 心レートを引き下げた。

人民銀はこの日の中心レートを0.02%引き下げ、昨年12月3日以来 の低水準となる6.1351元に設定。人民銀は18日、不動産開発会社、浙江 興潤置業投資が35億元(約574億円)の負債を抱えて経営破たんしたこ とに伴うリスクへの対応に関与していないとの声明を発表した。

中国外国為替取引システム(CFETS)によると、人民元は上海 市場で前日比0.07%安の6.1965元で終了。一時は6.2040元と、2013年4 月8日以来の安値を付ける場面もあった。4営業日で1%下落した元 は、中心レートよりも1%低い水準。人民銀は今週、元の対ドル相場に おける1営業日当たりの許容変動幅を中心レートから最大で上下2%に 拡大した。

オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)の外国為替スト ラジスト、アイリーン・チュン氏(シンガポール在勤)は「短期的には 引き続き元安方向に傾いている」と指摘。変動幅拡大は「元がドルに対 して下落する余地を広げた」と分析した。

ブルームバーグが集計したデータによれば、香港のオフショア取引 では、元は0.09%安の6.1873元。元の1年物ノンデリバラブル・フォワ ード(NDF)は0.12%安の6.2265元。

原題:Yuan Weakens Beyond 6.20 Per Dollar for First Time in 11 Months(抜粋)