プーチン露大統領に味方現る、ルーブル安で国債入札見送り

ルーブル急落はロシアと同国のプー チン大統領にとって「味方」になりつつある。ウクライナ危機の中でル ーブル安は一次産品輸出からの税収を押し上げ、政府には国債入札を中 止する余裕も生じている。

ロシア財務省は18日、今年で6回目の国債入札を中止した。ロシア によるクリミアの事実上の支配で西側諸国との関係が冷戦終結以降で最 悪となる中、10年物ロシア連邦債(OFZ)の利回りは昨年末以来150 ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇していることから、同 国は借り入れコストの上昇を避けた形だ。バンク・オブ・アメリカ (BOA)やウラルシブ・キャピタルのアナリストによると、プーチン 政権は少なくとも数カ月は市場での資金調達を見送ることが可能だとい う。

ルーブルは対ドルで今年9.6%下落している。ルーブル安に伴い、 ドル建てで取引される石油や天然ガスなど一次産品の輸出はルーブル建 てで見た税収増加につながり、ロシアの国債発行ニーズを低下させる。 ロシア財務省の18日の発表によれば、同国は今年、3240億ルーブル (約9060億円)の債務償還を迎える。これに対し、2013年10-12月(第 4四半期)の調達額は2870億ルーブルに上った。

ウラルシブの債券調査責任者、ドミトリ・ドゥドキン氏(モスクワ 在勤)は18日に電子メールで、「ロシアはOFZの入札を年央まで見送 ることが可能だ。今年の借り換えニーズは小さい。ルーブル安がバラン スの取れた財政を約束している」と指摘した。

財務省のデータによると、ロシアは今年に入り350億ルーブルの債 券を発行した。これは昨年1-3月(第1四半期)の発行額の19%。

原題:Putin Snubs Bond Sales as Weak Ruble Proves Ally: Russia Credit(抜粋)

--取材協力:Olga Tanas、Natasha Doff、Alex Nicholson.

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