世界の銅需給は3年連続で供給過剰へ、中国生産拡大で-PPC

国内銅製錬最大手のパンパシフィッ ク・カッパー(PPC)は銅地金の世界需給が2015年まで3年連続で供 給過剰が続くとの見通しを示した。需要は堅調だが、中国やアフリカな どの生産拡大で供給量の伸びが上回る。

西山佳宏常務執行役員が18日、ブルームバーグ・ニュースとのイン タビューで述べた。14年は17万8000トンの供給過剰、15年は余剰幅が29 万1000トンに拡大すると予測する。13年は8万3000トンの余剰と4年ぶ りに供給過剰に転じたとみている。

中国では税収や雇用、国内総生産(GDP)の成長率達成の観点か ら、既存生産設備の廃棄に消極的で、新規の銅製錬所の建設に積極的と いう。コンゴやザンビアでの増産も供給を押し上げる。

世界消費の4割を占める中国の需要については、鉄道などの送電網 分野に3800億元(約6兆2000億円)の投資を決定するなどインフラ関係 の需要が底堅いと指摘。14年の中国の銅需要は960万トンと前年比6% の伸びを予測する。

今月7日に太陽電池メーカーの上海超日太陽能科技が利払い不能と なり、中国本土の債券市場で初のデフォルト(債務不履行)状態に陥っ た。信用収縮から銅需要の減少も懸念されているが、PPCの中国の顧 客先企業からは消費減につながる予兆は見られないという。営業部の村 尾洋介・銅担当部長は「実態としての中国の需要は変わりなく堅調。マ ーケットの需給はタイト」と述べた。

ロンドン金属取引所(LME)の銅価格(3カ月物)は12日に1ト ン当たり6400ドルを割り込む水準まで下落。約3年8カ月ぶりの安値を 付けた。

日本の需要については13年後半から建設、自動車向け需要が回復基 調に転じたといい、東北地方の復興需要なども下支えとなり100万トン 程度の水準を15年までは維持していくとの見方を示した。20年の東京オ リンピック開催が本格的な銅需要につながるのは18年以降とみている。

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