米国株:続伸、住宅建設許可件数が増加-露大統領発言も好感

米株式相場は続伸。S&P500種株 価指数の2日間の上げとしては過去5週間で最高となった。住宅建設許 可件数の増加を手掛かりにして買われた。ロシアのプーチン大統領がウ クライナのさらなる分割を目指していないと言明したことも支援材料。

マイクロソフトは2000年以来の高水準。アップルのタブレット端末 「iPad(アイパッド)」に対応した事務用ソフトウエア「Offi ce(オフィス)」を投入することが明らかになった。バークレイズが 投資判断を引き上げたヒューレット・パッカード(HP)は3.7%高。

一方、ナスダックOMXグループは3.1%下落。ニューヨーク州司 法長官は証券取引所などが高頻度取引を行うトレーダーらに不適切な優 位性を与えている疑いがあるとして調査を開始した。ゲーム専門小売り 米最大手のゲームストップは3.4%下落。ウォルマート・ストアーズは 年内に中古ゲームの販売を開始すると発表した。

S&P500種株価指数は前日比0.7%上昇の1872.25で終了。ダウ工 業株30種平均は88.97ドル(0.6%)高い16336.19ドルで終えた。

フィフス・サード・バンコープ(シンシナティ)のチーフ市場スト ラテジスト、ジョン・オーガスティン氏は「朝方、ロシアから好感でき るメッセージが聞かれたうえ、米国の経済指標も改善した」と指摘。 「春から夏にかけての住宅建設シーズンを前に、住宅建設許可件数は非 常に力強い内容だ」と述べた。

住宅指標

2月の米住宅着工件数は前月からほぼ変わらず。前月は上方修正さ れた。住宅建設許可件数は前月比7.7%増の102万件と、昨年10月以降で 最大。2月の米消費者物価は前月からほぼ横ばいだった。

ブルームバーグの調査による予想中央値では、連邦公開市場委員会 (FOMC)は19日に月間の債券購入額を100億ドル縮小する。調査で は今後も毎回の会合で購入プログラムを縮小し、10月28-29日の会合で 終了させると予想されている。

ウィルミントン・トラストの投資アドバイザリー部門の資産配分デ ィレクター、キャム・オルブライト氏は経済統計について、「当社にと ってはほぼ変わらずといったところだが、少なくとも大幅に悪いという わけではない」と指摘。「多くの悪い指標を見てきたが、その時期は終 わったと市場は考え始めているかもしれない」と語った。

プーチン大統領は議会で「クリミアの次は他の地方が併合されると 叫び、ロシアを恐ろしい国として騒ぎ立てる人々を信じてはならない」 と演説した。

欧米の反応

欧米の指導者はクリミア併合に向けたプーチン大統領の行動を非難 し、今週中にも追加の制裁に動く構えを示した。クリミアでウクライナ 兵士1人が死亡し、今回の紛争は軍事的な段階に突入したとウクライナ のヤツェニュク首相がキエフで述べた。

S&P500種のセクター別では10業種のうちハイテク株など9セク ターが上昇した。

マイクロソフトは3.9%高の39.55ドルと、2000年7月以来の高水 準。事情に詳しい関係者によると、サトヤ・ナデラ最高経営責任者 (CEO)は来週のイベントで新たなビジョンを説明する。

原題:U.S. Stocks Advance on Housing Data, Putin Comments on Ukraine(抜粋)

--取材協力:Inyoung Hwang.

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE