米国債:3日ぶりに反発、FOMCでのガイダンス変更を予想

米国債相場は3営業日ぶりに上昇。 市場では、金融当局が将来の政策金利引き上げの目安として、失業率だ けでなくさまざまな経済指標を幅広く考慮するとの観測が広がってい る。

10年債利回りは1週間ぶりの小幅なレンジで推移。西側諸国の首脳 はロシアのプーチン大統領によるクリミア併合の動きを非難し、追加制 裁の方針を表明した。米財務省のデータによれば、米国外の投資家が保 有する米国債の額は半年ぶりに減少した。米パシフィック・インベスト メント・マネジメント(PIMCO)で世界最大の債券ファンドを運用 するビル・グロース氏は、金融当局は「インフレに焦点」を絞り、政策 金利については2015年遅くまでゼロ付近で維持すると予想した。連邦公 開市場委員会(FOMC)は18日、2日間にわたる定例会合を開始し た。

RWプレスプリッチの政府債取引担当マネジングディレクター、ラ リー・ミルスタイン氏(ニューヨーク在勤)は「市場は金融当局が緩和 的な政策を維持すると見込んでおり、早急に利上げに動くとは考えてい ない」と指摘。「市場はテーパリングの継続と失業率の基準の調整を予 想している。金融当局が市場に伝えたいのもそこだ。それにより市場は 多少の安心感を得られる」と続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後5時現在、10年債利回りは前日比2ベーシスポイント(bp、1b p=0.01%)低下の2.67%。11日以降で最小の4bpのレンジで推移し ている。同年債(表面利率2.75%、2024年2月償還)価格は5/32上げ て100 21/32。

FOMC見通し

PIMCOのグロース氏はツイッターへの投稿で、「イエレン議長 の下でのFOMCがあす19日に詳細を明らかにするだろう」とした上 で、「インフレに焦点を絞り、雇用への関心はやや後退するだろう」と 予想した。

ブルームバーグ・ニュースがエコノミスト54人を対象に14-17日に 実施した調査によれば41人が、これまでフェデラルファンド(FF)金 利引き上げの目安としていた失業率に替えて、より質的なガイダンスを 示すと予想した。FF金利誘導目標は08年12月以降0-0.25%で据え置 かれている。

別のエコノミスト調査では、今週のFOMCでは月額の債券購入額 を650億ドルから550億ドルに減らし、金利見通しのガイダンスを改める と見込まれている。

キャンター・フィッツジェラルドの金利ストラテジスト、ジャステ ィン・レデラー氏は「FOMCが失業率6.5%の目安をやめ、より質的 なアプローチに移行する可能性はあるとみている」とし、債券購入額に ついては「100億ドル縮小」を予想した。

インフレ指標

米金融当局が注目するインフレ指標である個人消費支出(PCE) 価格指数は当局の目標である2%を21カ月連続で下回っている。

過去1年間で見ると、1%未満に下げた月が3回あった一 方、1.5%を超えた月は一度もなかった。前回、景気拡大期でPCE価 格指数の伸びがこれほど低かったのは1998年。

シティグループのストラテジスト、ニーラ・ゴラプディ氏は顧客向 けのリポートで、FOMC会合前に2年債を購入すべきだと指摘。前回 会合以降のコアPCE価格指数の低下および民間機関による14年末予想 の引き下げを受け、政策当局は予想を変更するとの見通しを示した。

原題:Treasuries Advance Before Projected Fed Guidance Revisions (抜粋)

--取材協力:Lukanyo Mnyanda、Daniel Kruger.

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