中国不動産の株と社債が値下がり-浙江興潤の破綻で懸念増大

中国の一部不動産会社の株式と社債 が18日の市場で値下がりしている。中国の景気が減速し当局が融資抑制 に取り組む中で同国の不動産開発会社、浙江興潤置業投資が破綻したこ とが明らかになり、デフォルト(債務不履行)が増え始めるとの懸念が 強まった。

DBS銀行のデータによれば、時価総額で中国4位の不動産開発会 社、恒大地産集団の2018年償還債(利率8.75%)の利回りは10.345% と、昨年10月の発行後の最高水準に達した。オーストラリア・ニュージ ーランド銀行(ANZ)によると、雅居楽地産(アジャイル・プロパテ ィ・ホールディングス)の17年2月償還債は20ベーシスポイント(b p、1bp=0.01%)上昇の7.459%と、先月の発行後の最高となっ た。

事情に詳しい政府当局者は17日、浙江興潤置業投資が債務35億元 (約580億円)の返済に充てる十分な現金がないことを明らかにした。

シルバークレスト・アセット・マネジメント・グループのチーフス トラテジスト、パトリック・ホバネツ氏(ニューヨーク在勤)は「中国 の不動産開発会社は容易に利用できるクレジットへのエクスポージャー が極めて大きく、それが購入や投資向けの資金調達に使われている」と 指摘。「クレジットがわずかでも抑制されれば、需要が損なわれる。今 回の件が転換点となる可能性がある」と述べた。

「真の危険」

太陽光発電関連メーカーの上海超日太陽能科技が社債の利払いをで きず、中国本土の債券市場で初のデフォルト状態となってから2週間足 らず。浙江興潤置業の会長事務所と財務部門に17日に電話したが、応答 はなかった。

上海証券取引所の不動産株指数は18日に0.6%下落。同指数を構成 する24銘柄の半数が下げている。年初来では9.9%下落し、今月10日に は1年5カ月ぶりの安値を付けた。

アクアジア(シドニー)のクレジットストラテジスト、マーク・ベ イリー氏は18日のリポートで「今回の件は中国不動産ブームの核心部分 への打撃であるため、上海超日のデフォルトよりもずっと深刻だ」と指 摘。「真の危険は不動産や不動産開発業界に供給してきた流動性を、銀 行が大幅に引き締めることにある」との見方を示した。

原題:China Developers’ Bonds Tumble After Zhejiang Xingrun’s Collapse(抜粋)

--取材協力:David Yong.

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE