日立マクセルが東証1部に再上場、公開比4.8%安-2次電池

東京証券取引所の1部市場にきょ う、約4年ぶりに再上場した日立マクセル株は売り気配で始まった後、 公開価格(2070円)に対し4.8%安となる1971円で初値を形成した。初 値が公開価格を割り込んだのは、昨年12月19日のウィルグループ以来。

日立マクセルは1961年に現在の日東電工から乾電池、磁気テープ部 門が分離独立し、マクセル電気工業として創業。64年に現社名に変更し た。77年に東証2部、80年には同1部へ上場。しかし、親会社の日立製 作所が構造改革でグループ内の連携強化を図ろうと、2010年3月に上場 を廃止し、日立の完全子会社となった。その後、事業ポートフォリオの 再編で法人向け事業の割合を引き上げた。

リチウムイオン電池など2次電池を中心としたエネルギー事業のほ か、光学部品などから成る産業用部材料事業、プロジェクターなどの電 器・コンシューマー製品の製造・販売事業がある。2014年3月期の連結 業績見通しは、売上高で前期比43%増の1560億円、営業利益が4.1倍 の73億7200万円、1株純利益(EPS)が106円16銭。公開価格に基づ く予想PERは19倍となる。

再上場に伴う公募増資は実施せず、売り出しが3522万7700株、オー バーアロットメントによる売り出しは177万2300株。主幹事はSMBC 日興証券が務める。

いちよしアセットマネジメントの秋野充成執行役員は、「電池を扱 うこともあり、省エネ関連のテーマ株として個人投資家などから一定の 買いを見込める」と指摘。ただ、市場からの資金吸収額が最大で約766 億円と大きく、「株式需給的に人気化はしにくい」と話していた。

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