元ソシエテのケルビエル被告、審判控え1400キロを歩く理由

仏銀ソシエテ・ジェネラルに巨額損 失を負わせたとして有罪判決を受けた元トレーダー、ジェローム・ケル ビエル被告(37)は、欧州縦断1400キロメートルの行脚で少なくとも1 人を味方に付けた。

イタリアのトスカーナ地方でレストランを営むフィリッポ・ファル ジャーニさん(36)は、6年前にソシエテに49億ユーロ(現在のレート で約6940億円)の損失を負わせたトレーダーのことを知らなかった。旅 行者に提供しているレストランの2階の部屋に1晩泊まったケルビエル 被告と接し、フランスの司法システムが間違いを犯したに違いないと考 えるようになった。

フィレンツェから南に22キロメートル、キャンティ・ワインを育む ブドウ園が広がるバルジーノで、ファルジャーニさんはケルビエル被告 (37)について、「真面目で親しみやすいところが印象深かった。損失 が彼1人の責任だったとは信じられない」と語った。

フランスの判事たちを動かすのはこんなに簡単ではないかもしれな い。ケルビエル被告は2月19日にバチカンでローマ法王フランシスコに 拝謁。その後ローマからパリへと1400キロの行脚を開始した。ケルビエ ル被告は損失の全責任を自身に負わせた一審と控訴審の判決を不服とし て、上告している。フランスの最高裁判所である破棄院が上告を退けれ ば、刑が確定し3年の禁錮刑に服することになる。上告が認められれば 新たに裁判が始まる。破棄院は19日に判断を下す。

原題:SocGen Ex-Trader Kerviel Walks to Forget Loss as Judgment Looms(抜粋)

--取材協力:Caroline Connan.

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE