デジタル広告のカウリ:来春にも上場検討-インタビュー

デジタル広告配信システムを開発・ 販売するカウリ(本社・東京都渋谷区)は、来春にも東京証券取引所に 上場することを検討している。同社の高田勝裕社長が14日、ブルームバ ーグ・ニュースとのインタビューで明らかにした。

関係者が情報が非公開であることを理由に匿名で語ったところによ ると、上場時の時価総額は300億円を超える可能性があるという。

同社はインターネット上のソーシャルメディアやポータルサイトの 広告枠を即座に売買できるプラットフォームを手掛けている。昨年には 米ツイッターが同様のプラットフォームを提供する米モーパブをおよそ 3億5000万ドル(約356億円)で買収している。2011年には、グーグル がディスプレイ広告配信サービスの米アドメルドを約4億ドルで買収し た。

高田氏は、ツイッターやグーグルによるこの事業分野での買収が 「業界内で注目されたディール」だったと話す。その上で、「デジタル 広告が世界的に主流になってくるのは時間の問題」だと述べた。カウリ が開発・販売する広告配信システムは、媒体社が広告枠を入札システム によってリアルタイムで売買でき、広告収益を最大限に高めることがで きる。

同社は09年2月に設立。設立時は従業員8人だったが、現在では42 人を数える。今後、数カ月で約60人まで増員する計画だ。同社は日本に おいて、デジタル広告配信の先駆けとなり、現在では広告配信規模を月 間約160億インプレッション(表示回数)にまで拡大。国内の広告配信 の総規模は同800億~1000億インプレッションと言われている。

カウリの事業主体は日本国内だが、今後は米国や韓国、ベトナム、 インドネシアでも事業拡大を計画する。

国内広告最大手、電通の2月統計によると、日本の広告費は13年に 前の年から1.4%増加し5兆9762億円となった。このうちインターネッ ト広告費は過去8年間で倍以上に拡大、前年比では8.1%増の9381億円 となった。電通によると、ソーシャルメディアやスマートフォンサイ ト、アプリなどのさまざまな展開があることが背景にあるという。

カウリの主要株主は、電通やNTTドコモなどが出資するD2C や、ベンチャーキャピタルのGMOベンチャー・パートナーズ、ドレー パー・ネクサス・パートナーズなど。

--取材協力:.

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