トヨタ:印工場を一時閉鎖-賃金交渉難航、組合員が妨害行為

トヨタ自動車は、インド子会社の2 工場を一時閉鎖して従業員を締め出すロックアウトと呼ばれる措置を取 っていることを明らかにした。賃金改定をめぐり一部組合員による生産 妨害や脅迫などがあり、正常な会社運営ができる状態でなくなったため としている。

トヨタ広報担当の角野直輝氏によると、2工場のロックアウトは16 日から続いている。16日は非稼働日のため、生産への影響は17日からと なり、1日約700台の見込みで、労使の話し合いを通じて早急な解決を 目指すとしている。

トヨタの現地工場では、昨年4月からの賃金について交渉を続けて いたものの地元労働局の調停でも妥結に至らず、一部の組合員が就業規 則違反や生産妨害、会社側への脅迫などがあった。このため、「従業員 の安全確保と正常な会社運営ができる状態でなくなったため、ロックア ウト以外に方法がないとの判断に至った」としている。

トヨタはインドで子会社のトヨタ・キルロスカ・モーターを通じ、 南部にある2工場で「カローラ」やSUV「フォーチュナー」、新興国 向けの小型車「エティオス」などを生産している。99年から生産してお り、年間生産能力は約31万台。

国内自動車メーカーではインドでトップシェアを持つスズキで も2012年7月に現地工場で暴動が発生し、死傷者が出た。このときは生 産再開に約1カ月かかった。

ブルームバーグ・データによると、昨年のインドの自動車販売台数 は約255万台で世界6番目の規模の市場だった。

トヨタ株は17日終値で、前週末比0.2%高の5563円。年初来で は13%の下落となっている。

--取材協力:Craig Trudell、向井安奈.

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