債券は続伸、ウクライナめぐる懸念で株続落-20年入札控えた売り重し

債券相場は続伸。ウクライナ情勢を めぐる懸念を背景にした株式相場の続落が買い手掛かり。半面、あす実 施の20年債入札を控えた売りが相場の重しとなった。

債券先物市場で中心限月の6月物は前週末比7銭高の144円82銭で 開始し、直後に144円88銭まで上昇した。その後は上げ幅を縮め、午後 1時半すぎには2銭安まで下落。その後は横ばい圏でもみ合いとなり、 結局は3銭高の144円78銭で引けた。

岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジストは、ウクライナ情勢の 不透明感を背景に投資家によるリスク回避の姿勢が強まり、債券市場で は買いが入ったと指摘。一方、20年債入札で「利率が引き下げになれば 地合いは重くなる」としながらも、「年度内で最後の長いゾーンの入札 となるため、生保や年金などの需要が見込まれる」と話した。

ウクライナ南部のクリミア自治共和国で16日実施されたロシアへの 編入の賛否を問う住民投票では、編入支持が95.5%に上った。選挙管理 委員会が暫定開票結果を発表した。米国と欧州連合(EU)はロシアに 対し、クリミアの編入を行わないよう警告。ロシアのプーチン大統領は 週内にも対応を決断する。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の333回債利回 りは同0.5ベーシスポイント(bp)低い0.615%で開始。同水準で推移した 後、午後2時すぎから横ばいの0.62%で取引された。20年物の147回債 利回りは1bp低い1.47%で始まり、午後1時すぎに1.485%まで上昇。 その後は1.48%。30年物の42回債利回りは1bp高い1.71%で始まり、3 時すぎからは横ばいの1.70%で推移した。

需給懸念長引くとの声

シティグループ証券の道家映二チーフJGBストラテジストは、4 月から30年債が増発されることや日銀による買い入れ減額を背景に超長 期ゾーンの需給悪化懸念は長引く恐れがあるとの見方を示した。

14日の米国株相場は続落。S&P500種株価指数は前日比0.3%安 の1841.13で引けた。同日の外為市場で円は一時1ドル=101円21銭まで 上昇した。17日の東京株式相場は続落し、TOPIXは前週末比0.8% 安の1154.93で引けた。

日銀がきょう実施した長期国債買い入れオペ(総額9000億円)の結 果によると、残存期間「1年超3年以下」と「3年超5年以下」の応札 倍率は前回より低下した。一方、「5年超10年以下」は上昇した。

財務省は18日午前に20年利付国債(3月債)の価格競争入札を実施 する。表面利率(クーポン)は前回債より0.1ポイント低い1.5%となる 見込み。発行額は1兆2000億円程度。

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