中国:人民元の対ドル変動幅を2%に拡大-17日実施

中国は人民元の対ドルでの許容変動 幅をこれまでの2倍に拡大し、17日から実施する。経済成長の減速を背 景に元の先高観が後退する中で、為替相場の規制を緩和する。

元の対ドル相場の変動幅はこれまで、中国人民銀行(中央銀行)が 日々設定する中心レートの上下1%としてきたが、17日以降は最大で上 下2%の変動が認められる。人民銀が15日にウェブサイトで発表した。 同中銀は変動幅を2007年5月に0.3%から0.5%、12年4月には1%にそ れぞれ拡大していた。

中国指導部はより市場原理に基づく人民元レートの実現や、投資目 的での資本移動の自由化を促進することを公約している。人民銀は2月 に今年の政策目標の一つとして「秩序ある形」での人民元の変動幅拡大 を打ち出し、元相場の双方向での柔軟性を引き続き高める方針を表明し た。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)の大中華圏経済担当責任者、陸 挺氏(香港在勤)は変動幅拡大について、「一方的な元の先高観が終わ りを迎え、今後は元ドル相場の変動性がはるかに高まることを予想すべ きだという人民銀のシグナルを強めるものだ」と指摘。「さらなる変動 幅拡大の重要性はほとんどない。中心レート設定ルールの見直しこそ、 はるかに重要で意味のある改革だ」との見方を示した。

人民銀は15日の別の発表文で、市場の役割を高めるために通常の為 替介入を「基本的に打ち切り」、異常に大幅な変動が発生した際に「必 要な調整と管理を行う」と説明した。

米財務省の16日の声明によれば、ルー米財務長官は15日に中国の汪 洋副首相と電話で会談し、中国は市場が決定する為替レートに近づける 必要があると述べる一方、元の変動幅を拡大する中国当局の発表を評価 した。

13年に対ドルで2.9%上昇した元は、1月14日に付けた20年ぶりの 高値1ドル=6.0406元から1.8%下落しており、今月14日は6.1502元で 終了した。2月28日には一時0.86%安と、日中ベースでは2007年以来で 最大の下げを記録していた。

原題:China Doubles Yuan’s Trading Band Giving Market Greater Role (1)(抜粋)

--取材協力:Zhang Dingmin、Xin Zhou、Kasia Klimasinska.

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