【ECB要人発言録】時間軸政策がユーロ高に圧力-ドラギ氏

3月10日から16日までの欧州中央 銀行(ECB)要人らの主な発言は次の通り(記事全文は発言者の氏名 をクリックしてください)。

<3月13日> ドラギ総裁(ウィーンでの講演で):フォワードガイダンスは想定対象 期間において実質金利の低下を招くため、政策スタンスの事実上の緩和 になる。他の条件が同じであれば、為替レートへの下押し圧力となる。 為替レートは物価安定を考える中でますます重要になってきている。

ノット・オランダ中銀総裁(アムステルダムで語った):私の見解で は、われわれはまだ金利の下限ゼロに達していないし、マイナスの中銀 預金金利も可能性の一つとして排除すべきではない。一段の衝撃によっ てインフレ率がさらに下がり、われわれが不安を感じる水準になれば、 金融環境を変えることを検討し、その場合利下げという伝統的な方法を 考えるだろう。

バイトマン独連銀総裁(フランクフルトの記者会見で):安定めぐる懸 念で低金利政策からの脱却を遅らせるべきではなく、低金利を恒久的に すべきではない。

クーレ理事(パリで開かれた会議で):ユーロ圏諸国の収れんが進んで おり、そのペースは予想より速いかもしれない。ユーロ圏が日本化する リスクをわれわれは認識し、理解している。

<3月12日> リンデ・スペイン中銀総裁(マドリードのイベントで):ユーロ圏のイ ンフレ率は目標から程遠い。行動が必要ならば複数の手段がある。現状 に照らしてECBの政策は妥当。

プラート理事(フランクフルトで開かれた会議で):ECBは前回の政 策委員会で、経済のスラック(たるみ)に言及することによってフォワ ードガイダンスを強化した。インフレを押し上げる圧力は大量のスラッ クに加え、流動性や信用を創造する銀行の力の低下によって抑えられ続 けるとのわれわれの見通しをあらためて強調したかった。

プラート理事(フランクフルトで開かれた会議で):インフレ期待の安 定がECBにとって成功の鍵だ。

<3月11日> コンスタンシオ副総裁(MNIに発言):市場はECBの全てのメッセ ージを完全に受け止めたわけではない。総裁の発言の中でアナリストや 市場が拾い上げなかったものは、現行またはそれを下回る政策金利につ いてのフォワードガイダンスが、単純に状況が改善するという展開があ ってもなお有効だという発言だ。

<3月10日> ノワイエ仏中銀総裁(ブルームバーグテレビジョンのインタビュー で):(ユーロ相場は)経済発展とインフレ動向に極めて重要な要因 だ。ユーロが上昇傾向にあると、経済とインフレに一段の下押し圧力を もたらすが、これはいずれの場合も妥当ではない。このため、われわれ は現状に満足していない。

ノワイエ仏中銀総裁(パリの会議で):ECBのバランスシートは徐々 に縮小し始めている。超過準備の規模が引き続き十分である限り、それ は適切で問題も生まず、短期市場の利回り曲線はゼロに近い極めて低水 準にとどまる。

ノワイエ仏中銀総裁(パリでの会合で):デフレの流れを逆転させるこ とは困難なため、その回避のため細心の注意を払う必要がある。現時点 でデフレに見舞われてはいない。

ラウテンシュレーガー理事(WSJ紙のインタビューで):ECBは必 要な場合には行動するが、先週時点では説得力ある強い理由がなかっ た。金利は景気が回復する中で低水準にとどまる。金利で行動する余地 があり、マイナスの預金金利も可能だ。

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--取材協力:.

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