欧州債:ドイツ債が週ベースで上昇-クリミア情勢で質への逃避

今週の欧州債市場ではドイツ国債が 上昇し、10年債利回りは7カ月ぶり低水準を付けた。欧米がロシアにウ クライナのクリミアを併合しないよう圧力を強める中、比較的安全とさ れる資産を求める動きが強まった。

指標のドイツ10年債利回りは週間ベースで、昨年9月以来の大幅低 下となった。16日にはクリミアでロシアへの帰属替えを問う住民投票が 行われる。14日の欧州債市場でイタリアとスペインの10年債は値上がり したものの、両国債のドイツ10年債に対する利回り上乗せ幅(スプレッ ド)は週間ベースで1月以来初めて拡大した。欧州株式相場は下げた。

BNPパリバ(パリ)の債券ストラテジスト、パトリック・ジャッ ク氏は「中核国の国債相場が上昇、スプレッドは再び拡大、株式相場は 下落という状況で、これは地政学的リスクを恐れた純粋な質への逃避 だ」と語った。

ロンドン時間午後5時現在、ドイツ10年債利回りは前日比ほぼ変わ らずの1.55%。前週末比では11bp低下と、昨年9月27日終了週以来の 大きな下げ。一時は1.50%と、同年7月19日以来の低水準となった。同 国債(表面利率1.75%、2024年2月償還)価格は101.86。

ロシアがウクライナの新政権はもはや自国を統治できていないと警 告し、ロシアが軍事介入を拡大するとの懸念が広がった。これに対し、 ケリー米国務長官はロシアにクリミア併合を思いとどまるよう求めた。 米国と欧州連合(EU)はロシアが方針を変えない場合、制裁を辞さな いとしている。

イタリア10年債利回りはこの日、3bp低下の3.41%。同年限のス ペイン債利回りは4bp下げて3.34%となった。

原題:German Bunds Post Weekly Advance as Crimea Spurs Safety Demand(抜粋)

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