中国4大銀行への投資家の愛情冷める-時価総額7兆円減少

世界で最も高い収益性を誇る中国の 4大銀行が、株式市場でかつてないほど厳しい試練を受けている。

中国工商銀行(ICBC)と中国建設銀行、中国農業銀行、中国銀 行の4大国有商業銀行は、昨年9月までの1年間で計1260億ドル(約12 兆8200億円)の利益を獲得した。しかし4行の株式のバリュエーション (株価評価)は、13日の香港市場で記録的な低水準に落ち込んだ

銀行と不動産開発、証券会社で構成されるMSCI中国金融指数 は、MSCIオールカントリー世界金融指数を19%下回り、約10年ぶり の割安水準。最大手の工商銀の時価総額は12日に初めて株価純資産倍率 (PBR)1倍を割った。

景気減速と不良債権増大が4大銀行の利益を圧迫している。こうし た中で中国当局は、金融システムを政府系以外の競合企業に開放する政 策を進める。4行の株式時価総額は今年に入って700億ドル相当減少し た。これはニュージーランド株式市場全体の時価総額と同規模だ。工商 銀は世界の大手行の時価総額ランキングで、米ウェルズ・ファーゴと JPモルガン・チェースに抜かれた。

ロンバード・ストリート・リサーチのマクロ経済調査責任者、ダイ アナ・チョイレバ氏は11日の電話取材に対して、中国の「将来の収益性 を市場は懸念している。私は今すぐに中国の銀行株に投資することはな いだろう」と述べた。

4大銀行は11年ごろまで株式投資家のお気に入りだった。当時、中 国経済は10%近い成長を遂げ、銀行はそれ以前の2年で実施した3兆ド ル規模の融資から利益を挙げていた。金利が上昇し、成長率が今 年、1990年以来の低水準である7.5%に鈍ると予想される中、投資家は こうした融資が不良債権化すると懸念している。

原題:China’s Big Four Banks See $70 Billion Vanish From Stock Market(抜粋)

--取材協力:Zhang Shidong、Jun Luo、Darren Boey.

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