3月13日の米国マーケットサマリー:円上昇、S&P500種下落

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.3863   1.3903
ドル/円            101.65   102.76ユーロ/円          140.91
142.86


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種       16,108.89     -231.19   -1.4%
S&P500種           1,846.35     -21.85    -1.2%
ナスダック総合指数    4,260.42     -62.91    -1.5%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物       N/A        N/A
米国債10年物      N/A        N/A
米国債30年物      N/A        N/A


商品 (中心限月)                     終値   前営業日比 変化率
COMEX金     (ドル/オンス)  1,372.40    +1.90     +.14%
原油先物         (ドル/バレル)   98.25      +.26     +.27%

◎NY外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場ではユーロが対ドルで下落。欧州中央銀 行(ECB)がユーロ高をデフレリスクとみなし、注視していることを 示唆したため売りが優勢になった。ウクライナ情勢の混乱と中国経済に 対する悲観的な見方を背景に、逃避需要から円は上昇した。

ドラギECB総裁はユーロの水準が「物価安定をわれわれが考える 中でますます重要」になってきていると発言した。これを受けてユーロ は軟化した。朝方には約2年ぶりの高値となる1.40ドルを目指す勢いだ った。米小売売上高が3カ月ぶりに増加し、新規失業保険申請件数が減 少したものの、ドルは対円で下げた。

ソシエテ・ジェネラルのシニア為替ストラテジスト、セバスチャ ン・ゲーリー氏は「ECBはユーロ高トレンドに対してある程度、反応 している。1.40ドルはエコノミストにはほとんど意味がなくとも、企業 には大いにあり、各国中銀に不満をぶつけている」と述べた。

ニューヨーク時間午後2時54分現在、ユーロは対ドルで前日 比0.3%安の1ユーロ=1.3858ドル。一時は1.3967ドルと、2011年10月 以来の高水準を付ける場面もあった。円はドルに対し1.1%高の1ドル =101円68銭。一時は4日以来の高値となる101円56銭まで上昇した。対 ユーロでは1.4%高の1ユーロ=140円88銭。一時は140円72銭と、6日 以来の円高水準となった。

◎米国株式市場

米国株式相場は下落。S&P500種株価指数は年初来の上げを消し た。米経済統計が予想より良かったものの、予想より弱い中国の統計や 緊迫化するウクライナ情勢が嫌気された。

ダウ工業株30種平均の採用銘柄ではユナイテッド・テクノロジーズ やファイザー、アメリカン・エキスプレスの下げが目立った。S& P500種の住宅建設株指数は7営業日連続で下げ、この日は2.4%下落。 ディスカウント小売りのダラー・ゼネラルはアナリスト予想を下回る利 益見通しを嫌気されて下げた。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価指 数は前日比1.2%下げて1846.36。一時は3月7日に記録した終値ベース での過去最高値1878.04に接近する場面もあった。ダウ工業株30種平均 は231.19ドル(1.4%)安の16108.89ドル。

ミラー・タバクのオプションストラテジスト、リリアン・シードマ ン氏(ニューヨーク在勤)は「米統計はかなり好調だったが、きょうの 市場はそれを認めたがらなかった」と指摘。「中国不安とウクライナ緊 迫という材料がある。今のところ全体的に見れば売りを迫る材料が多 い」と述べた。

◎米国債市場

米国債は4日続伸。クリミア情勢が悪化するとの恐れを背景に投資 家は安全性を求めたため、午後に実施された30年債入札(130億ドル) は好調だった。

米財務省が13日実施した30年債入札の結果によると、最高落札利回 りは3.630%。昨年6月以来の低水準。投資家の需要を測る指標の応札 倍率は2.35倍。米国とドイツは、ウクライナの一部であるクリミアを併 合する計画を考え直すようロシアに迫る圧力を強めた。

RWプレスプリッチの政府債取引担当マネジングディレクター、ラ リー・ミルスタイン氏(ニューヨーク在勤)は、「安全資産への逃避需 要は確実に存在する」と述べ、「クリミア情勢をめぐる不安や中国動向 に関する情報が飛び交う中で、入札結果はまずまずだった」と続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後3時19分現在、30年債利回りは前日比8ベーシスポイント(b p、1bp=0.01%)下げて3.60%。1月23日以来の大幅下落となっ た。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は続伸し、6カ月ぶりの高値となった。ロ シアとウクライナの緊張がさらに高まるとの見方から、価値保存手段と しての買いが入った。ウクライナ政府のウェブサイトによると、同国の 国境警備隊が国境付近を哨戒飛行中、ロシアの装甲車から対空砲火を受 けた。

オンライン為替取引オアンダ・コープのシニア通貨アナリスト、ア ルフォンソ・エスパルザ氏(トロント在勤)は「ウクライナの情勢はま だ非常に流動的だ。そのため同国からのどんなニュースでも金を押し上 げる材料になり得る」と指摘。「不透明な環境下では金のようなリスク 回避先に資金が向かう」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物4 月限は前日比0.1%高の1オンス=1372.40ドルで終了。一時は1375.70 ドルと、中心限月としては昨年9月10日以来の高値をつけた。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は上昇。1カ月ぶり安値から反発した。 予想を上回った米経済統計を受けて、燃料需要が拡大するとの見方が広 がった。

エナジー・アナリティクス・グループのディレクター、トム・フィ ンロン氏は、「失業保険申請件数や小売売上高が良好な結果となり、原 油相場がバレル当たり100ドルを回復するチャンスが巡ってきた」と述 べ、「原油相場は一直線ではなく、ある程度の調整が入る頃合いだ」と 続けた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物4月限は前日 比21セント(0.2%)高の1バレル=98.20ドル。前日は97.99ドルと、 2月6日以来の安値だった。

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