米国、17日に重大な措置とロシアに警告-クリミア投票控え

米国とドイツは、ウクライナ南部の クリミア自治共和国を併合する計画を考え直すようロシアに対する圧力 を強めた。クリミアは16日にロシア編入の是非を問う住民投票を計画し ている。

ケリー米国務長官は13日の米上院委員会で、「この問題で前進や解 決の可能性が示されない場合、17日にはわれわれが利用できる選択肢に 関して欧州と米国で非常に重大な一連の措置が取られるだろう」と発 言。住民投票でウクライナからの離脱が承認されることは「誰も疑って いない」と述べた。同長官はこの日、ロシアのラブロフ外相と電話会 談。14日にはロンドンで直接協議する。

ドイツのメルケル首相は13日、ベルリンの議会で、ロシアは政治的 および経済的に「非常に大きな」打撃を受けるリスクを冒していると表 明。「ロシアがここ数週間にたどってきたのと同じ道を進み続ければ、 壊滅的な打撃を受けるのはウクライナだけではない。ロシアにも非常に 大きな経済的、政治的な害が及ぶ」と述べた。

ウクライナによれば、住民投票を前にロシアはクリミアを実効支配 しており、欧米諸国は経済的、外交的制裁によってプーチン大統領に翻 意を迫っている。

ケリー長官は上院歳出委員会の小委員会で、プーチン大統領に事態 打開の意思があるかについて疑問を呈し、ロシアがウクライナ東部に進 めば米国は「緊急の対応」を検討すると指摘。「部隊の動きを常時注視 している」と述べた。

ウクライナ国境警備隊がウェブサイトに掲載した声明によれば、ク リミアの北部境界付近でロシアの装甲車がウクライナ国境警備隊の哨戒 機の近くに砲撃した。哨戒機が狙われたかどうかは不明だとしている。

ラストチャンス

ヘイグ英外相はロンドンで記者団に対し、14日の米ロ外相会談は 「16日の住民投票が事実上の期限であることから、正念場になる」と語 った。ドイツのシュタインマイヤー外相も米ロ外相会談が住民投票前に 危機を打開する「ラストチャンスだろう」と指摘した。

ウクライナのヤツェニュク首相代行は13日、ニューヨークの国連安 全保障理事会で、ロシアの行動は「21世紀のこの時代に全く受け入れ難 いものだ」と強調。この紛争は地域内にとどまらず、ウクライナ国外に も波及するものだと述べた。

同首相代行は12日のオバマ米大統領との会談後に、クリミアに駐留 するロシア軍の規模縮小をプーチン大統領が拒否したということは、大 統領が「第2次大戦の結果の修正」を望んでいることを示唆しており、 今の欧州の秩序を脅かすことになるだろうと述べていた。

原題:Kerry Warns of ‘Serious Steps’ on Crimea as Referendum Looms (2)(抜粋)

--取材協力:James G. Neuger、Derek Wallbank、Roxana Tiron、David Lerman、Katherine Peralta、Helena Bedwell、Rainer Buergin、Brian Parkin、Margaret Talev.

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