中国の成長率目標は柔軟なもの、雇用を重視-李首相会見

中国の李克強首相は13日、政府が今 年の目標として掲げた7.5%の経済成長率について、ある程度の柔軟性 が許されるものだと述べた。全国人民代表大会(全人代、国会に相当) 閉幕後の記者会見で発言した。指導部が具体的にどの程度の成長鈍化を 容認するのかは明らかにしなかった。

李首相は「われわれは成長率目標を7.5%前後とした。『前後』と は一定の柔軟性があるという意味だ」とし、この目標より「少し高くて も低くても容認できる」と述べた。また、政府が主に関心を持っている のは雇用と国民生活だと述べた。

首相は経済の急激な伸び鈍化を避けながら、債務抑制や公害対策に 取り組んでいる。政府は雇用を維持し信頼を高めるために、2014年の成 長率目標を前年目標と同じ7.5%に据え置くことを先週発表した。13年 の実績は7.7%だった。今年のインフレとマネーサプライ(通貨供給 量)の伸び目標も前年と同じにし、財政赤字の国内総生産(GDP)比 率も昨年とほぼ同水準になるとした。

李首相は会見で「われわれは雇用を確保し、国民に恩恵を与え、都 市と農村双方の住民の所得を増やすために7.5%程度という目標を設定 した」と説明した。

楼継偉財政相は先週、今年の成長率が7.2%となっても7.5%前後と いう目標を達成したと見なせるとし、重要なのは雇用であり、成長率の 厳密な水準ではないとの認識を示した。国家発展改革委員会(発改委) と財政省も報告書で、今年の成長目標は「柔軟であり、指針となるもの だ」と位置付けた。

金融リスク

李首相はまた、中国では一部のデフォルト(債務不履行)が避けら れないものの、金融リスクがシステム全体を脅かさないよう確実に対処 する必要があるとの見解を示した。

同首相は中国当局が金融リスクに細心の注意を払い、シャドーバン キング(影の銀行)の危険性を監視していると説明。経済規模に占める 政府債務の比率は、国際的に警戒が必要と認識されている水準を下回っ ているとも述べた。ただその水準の具体的な数値には言及しなかった。

李首相は金融商品のデフォルトについて「個別には不可避となるケ ースもあるかもしれない」としながらも、「システミックな、または地 域に広がる金融リスクを生じさせないよう、監視を強化し、時宜を得て 対処する必要がある」と述べた。

クレディ・アグリコルが先月のリポートで示した推計によれば、中 国の家計と企業、金融機関、政府の債務合計は昨年、対GDP比226% に達し、07年の160%から大幅に増えた。

原題:China’s Growth Target Flexible as Leaders Focus on Jobs, Li Says(抜粋)

--取材協力:Nerys Avery、Huang Zhe、Li Liu.

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