中国の輸出力が後退、米欧市場で人気低下-賃金上昇など響く

中国製品は2大顧客の支持を失いつ つある。中国製品の米輸入に占める割合は過去30年にわたり拡大が続い たが、今では頭打ちとなり、欧州では割合が低下している。

ブルームバーグ・ニュースがまとめたデータによれば、欧州連合 (EU)の昨年1-11月の輸入に占める中国製品の割合は16.5% と、2010年のピーク(18.5%)から低下した。米国は19%前後と過去5 年ほとんど変わっていない。

中国の低コストという利点が賃金上昇や通貨高によって損なわれて おり、Tシャツや靴などの製品の販売では、よりコストの安いベトナム やバングラデシュなどの国々が競争相手として台頭している。中国の2 月の輸出は予想外の減少となり、困難が増す状況が示された。こうした トレンドは、習近平国家主席率いる政府が、半導体チップや医療用画像 機器、航空機といったより高い技術力が求められる製品分野で競争力を 育成する必要があることを浮き彫りにしている。

ゴールドマン・サックス・グループのアジア担当チーフエコノミス ト、アンドルー・ティルトン氏は「大きな変化だ」と指摘。「中国が非 常に強い輸出競争力を持った時代が過ぎた可能性がある」と述べた。

中国人民元は05年7月以降でドルに対して約35%上昇。賃金は過 去10年で3倍に上がり、中国の労働力も縮小し始めている。中国政府の データによれば、同国の労働年齢人口は12年に減少に転じた。米国の推 計によると、衣料や玩具の工場を支える15-39歳の人口は過去5年 で3500万人減ったもようだ。

原題:China Export Prowess Wanes as Share of U.S., Europe Market Slips(抜粋)

--取材協力:Karl Lester M. Yap、Nguyen Dieu Tu Uyen、Brendan Case、Shamim Adam、Fion Li.

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE