トヨタ:6年ぶりベア、要求額は下回る、一時金は満額-春闘回答

トヨタ自動車は春闘で労働組合が要 求していたベースアップ(ベア)について、月2700円にすると決めた。 トヨタのベア実施は6年ぶりだが、労組の要求額は下回った。

トヨタは12日、労組側に回答。トヨタの発表資料によると、昇給は 基準内賃金で月1万円、年間一時金は244万円。昇給のうち、賃金制度 維持分としてはトヨタ自動車労働組合の要求通り、7300円を支給する が、ベアは労組要求の4000円を下回った。一方、年間一時金は労組要求 の通り、基準内賃金の6.8カ月(244万円に相当)と満額回答になった。

安倍晋三首相が企業に賃上げを求める中、トヨタの宮崎直樹専務役 員は同日、愛知県豊田市の本社で記者団に対し、日本経済の好循環へ配 慮して例年より高い回答になったとの見解を示した。政府の第3の矢へ の役割を果たし、「賃金引き上げの流れが各方面に及んでいけばいいと 思っている」と述べた。昇給1万円台は1993年以来の水準になり、年間 一時金と合わせた年収ベースは前年比8.2%の増加になるという。

トヨタはまた、シニア期間従業員と一般期間従業員の日給を200円 引き上げることも発表した。

トヨタは一昨年来の円安進行などを背景に業績改善が続いていた。 今期(2014年3月期)の純利益は1兆9000億円と過去最高を見込んでい る。労組側はこうした動きを受けて、今年1月に春闘で月額の賃上げは ベアを含めて組合員1人平均で1万1300円を目指すなどの要求案を公表 していた。

トヨタは昨年の春闘で月額賃金と年間一時金ともに組合の要求額に 対して満額を回答していたが、このときは組合側がベアを要求せず、賃 金制度維持分の要求にどとまっていた。

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