ゴールドマンの日本私募リート、2年足らずで資産600億円に倍増

米ゴールドマン・サックスが運用す る日本の非上場不動産投資信託(私募リート)は、設定から2年足らず で資産規模が600億円に倍増する見通しだ。不動産市況の回復期待で投 資家からの資金流入が旺盛なことが背景にある。

ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントの不動産運用部 長の貝塚浩康氏はブルームバーグとのインタビューで、主にオフィスビ ルに投資するこの私募リートに関して、国内の機関投資家からの反応は 「大変好評だ」と語った。

同氏によると、2012年8月に300億円の資産規模で運用を開始し、 今年3月末で600億円、さらに今年第2四半期(4-6月)で640億円程 度に拡大する見込みだ。同社はかねて、運用開始から5年以内に3000億 円の規模に拡大の意向だった。

一方で、急ピッチな資金流入で都心のオフィスビル投資には過熱感 も出ている。貝塚氏は「市況が大きく好転して利回りがタイトになって きている」とし、「東京の利回りが低すぎる場合には、他の大都市圏の 商業施設や賃貸住宅などもみていく」と語った。福岡では昨年5月に初 めてビル投資したが、今年3月末までに2棟目を取得する。

安倍政権下の大規模金融緩和を背景に、日本の不動産投資市場は活 性化。不動産証券化協会によると、13年の日本版不動産投資信託(Jリ ート)による資産取得額(引渡日ベース)は前年比3倍弱の2兆2330億 円と過去最高を記録した。

私募リートは機関投資家などプロの投資家を対象とした金融商品 で、一般の個人投資家は購入できない。上場しているJリートと異な り、投資口価格(株価に相当)は株式市場からの影響を受けにくく、長 期安定運用を求める投資家に向いている。東急不動産の資料によると、 日本の私募リート市場は10年に始まり、13年7月末で資産規模は約4000 億円を超えた。

--取材協力:Kathleen Chu.

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