NY銅:約3年7カ月ぶりの安値-中国の需要減少懸念強まる

11日のニューヨーク銅先物相場は約 3年7カ月ぶりの安値を付けた。景気減速の兆しを受けて、世界最大の 工業用金属消費国の中国での需要が落ち込むとの懸念が強まった。

中国人民銀行(中央銀行)が10日発表した2月の同国経済全体のフ ァイナンス規模は9387億元(約15兆7000億円)と、アナリスト予想の中 央値を下回った。信用収縮は金融取引での金属需要が減少することを意 味する可能性がある。モルガン・スタンレーは11日のリポートで、工業 用の消費に充てられている銅は取引量よりも少ない懸念があると指摘し た。

バークレイズは2014年の世界の銅需要が供給を8万1000トン下回る と試算。中国では先週、太陽電池メーカーの上海超日太陽能科技が利払 い不能から本土初の社債のデフォルト(債務不履行)に陥った。

TDセキュリティーズのシニア商品ストラテジスト、マイク・ドラ ゴシツ氏(トロント在勤)は電話取材で、「経済統計の内容からだけで なく、今回の国内初の社債デフォルトを受けて、市場では中国の需要シ ナリオが見直され始めている」と指摘。「どの程度の数の中国企業がデ フォルトに陥るのだろうか」と語った。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のCOMEX部門の銅先物 5月限終値は前日比2.6%安の1ポンド=2.952ドル。一時は同2.942ド ルと中心限月としては2010年7月20日以来の安値を付けた。ブルームバ ーグ・データによると、11日の取引量は100日間平均を70%上回った。

原題:Copper Tumbles to Lowest Since July 2010 on China Demand Outlook(抜粋)

--取材協力:Jae Hur、Alex Davis、Agnieszka Troszkiewicz、Maria Kolesnikova.

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE