3月11日の米国マーケットサマリー:円は全面高、株は下落

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.3862   1.3877
ドル/円            102.96   103.27
ユーロ/円          142.72   143.30


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種       16,351.25     -67.43     -.4%
S&P500種           1,867.63      -9.54     -.5%
ナスダック総合指数    4,307.19     -27.26     -.6%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .37%        +.00
米国債10年物     2.77%       -.01
米国債30年物     3.71%       -.02


商品 (中心限月)                     終値   前営業日比 変化率
COMEX金     (ドル/オンス)  1,346.70    +5.20     +.39%
原油先物         (ドル/バレル)   99.74     -1.38    -1.36%

◎NY外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では円が対ドルで5週間ぶりの大幅高。 中国金融システムの不安定さをめぐって懸念が強まる中、株式と商品相 場が下落し、安全資産としての円の需要が膨らんだ。

円は主要16通貨すべてに対して上昇した。銅相場は2010年以来の低 水準となった。中国本土の債券市場では先週、初のデフォルト(債務不 履行)状態が発生、8日に発表された同国貿易収支は2年ぶりの大幅な 赤字になった。

ファロス・トレーディング(コネティカット州スタンフォード)の マネジングディレクター、ブラッド・べクテル氏は銅相場が特定の水準 を割り込んだのをきっかけに、一部の商品投資顧問会社(CTA)が売 りに動いた可能性が高いと指摘。「明らかにS&P500種株価と対円で のドルは歩調を合わせているようだ。銅は支持線を割り込んだ」と述べ た。

ニューヨーク時間午後2時59分現在、円はドルに対し前日比0.4% 高の1ドル=102円90銭。終値ベースで2月3日以来の大幅高となっ た。対ユーロでも0.4%高の1ユーロ=142円71銭。ユーロは対ドルでほ ぼ変わらずの1ユーロ=1.3870ドル。一時は0.3%安の1.3834ドルを付 ける場面もあった。

◎米国株式市場

米株式相場は下落。中国経済をめぐり懸念が広がる中で銅や原油相 場が値下がりし、それを受けて資源株が売られた。S&P500種株価指 数は先週、過去最高値に上昇していた。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価指 数は前日比0.5%安の1867.64。7日には過去最高値となる1878.04で終 了していた。ダウ工業株30種平均はこの日67.43ドル(0.4%)下げ て16351.25ドル。

シェーファーズ・インベストメント・リサーチのシニア株式アナリ スト、ジョー・ベル氏は「中国は重要な銅輸入国だ。株式市場でやや懸 念が広がった」と指摘。「銅は世界経済の健全性と関連するところがあ る。よって資金を引き揚げる動きにつながった可能性はある」と続け た。

◎米国債市場

米国債は続伸。財務省が実施した3年債入札(300億ドル)では最 高落札利回りが6カ月ぶりの高水準となった。最近の経済統計で見られ た弱さは天候が原因なのかどうかをめぐり、投資家の間では不透明感が 高まっている。

メリルリンチ・オプション・ボラティリティ・エスティメート (MOVE)指数は前日に55.68と、昨年5月10日以来の低水準をつけ た。この日の朝方は卸売在庫の増加を受けて、10年債利回りは上昇する 場面もあった。先週発表された米雇用統計は市場予想を上回る雇用増と なり、米金融当局が資産購入のペース減速を継続するとの観測が広がっ た。

クレディ・スイス・グループの金利ストラテジスト、アイラ・ジャ ージー氏(ニューヨーク在勤)は、「様子見の状況ではボラティリティ ーが低くなる」と述べ、「天候とは関係のない経済統計を待っている。 来月かその翌月発表の雇用統計に注目している」と続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後2時26分現在、10年債利回りは前日比1ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01%)低下の2.77%。同年債(表面利率2.75%、2024年2月 償還)価格は3/32上げて99 27/32。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は続伸。ロシアとウクライナの対立を背景 に逃避目的の買いが入った。

インテグレーテッド・ブローカレッジ・サービシズ(シカゴ)のヘ ッドディーラー、フランク・マギー氏は電話インタビューで、「ウクラ イナ情勢が金を支える要因になっている」と指摘。「不安のプレミアム が戻ってきている」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物4 月限は前日比0.4%高の1オンス=1346.70ドルで終了した。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は1カ月ぶり安値に下落。米エネルギー 省が発表する先週分の在庫統計は増加が予想されている。

コンサルティング会社ショーク・グループ(ペンシルベニア州)の スティーブン・ショーク社長は、「市場では供給がダブついている」と 述べ、「このトレンドは続くだろう。ニューヨーク原油先物相場は調整 局面にある。短期的にはバレル当たり98-96ドル程度まで下げるとみて いる」と続けた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物4月限は前日 比1.09ドル(1.1%)安の1バレル=100.03ドルで終了。2月11日以来 の安値だった。

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