ドイツ、ロシアにクリミアでの方針転換求める-追加制裁も

ドイツはロシアに対し、来週までに クリミアでの行動方針を転換させるよう求め、転換しなかった場合は追 加制裁もあり得ると表明した。一方、ウクライナの大統領職を解任され たヤヌコビッチ氏は内戦勃発の可能性を警告した。

ドイツのシュタインマイヤー外相は11日、エストニアのタリンで、 「ロシアの行動に明らかな変化がない場合」は欧州連合(EU)が17日 により厳しい制裁について協議することになると述べた。また、クリミ アで16日に予定されているロシアへの編入の是非を問う住民投票は中止 すべきだと表明した。一方でヤヌコビッチ氏はロシアで記者団に対し、 ウクライナでは、キエフを掌握する「ファシストや超国家主義者」が扇 動する形で無法状態が広がりつつあると語った。

シュタインマイヤー外相は「対立は望まないが、ロシア側の行動を 見ると準備が必要だ」とし、「緊張の高まりに対する外交的解決の道は まだ残されており、われわれはロシアに対しその最後の可能性を利用す るよう訴え続けている。それが実現しなければ、欧州とロシアの関係は 改善されない」と述べた。

ロシアはクリミア半島での支配を強めつつあり、ロシアと欧米諸国 の関係は冷戦終結以降で最も深刻な危機状態にある。ロシアが支持する ヤヌコビッチ氏は、自身がなおウクライナの指導者だと主張。EUと米 国はウクライナの新政権を承認し、数十億ドル規模の支援に動いてい る。

孤立深まる

ウクライナは10日に部隊の戦闘即応能力を試す軍事演習を開始。親 ロシア派のデモが発生してきたウクライナ東部のハリコフ地域での11日 の演習には歩兵、戦車、砲兵、情報の各部隊が参加した。ウクライナに よれば、約1万9000人のロシア軍がクリミアを掌握しているもよう。

ボリスピリ空港はウェブサイトで、クリミア自治共和国の首都シン フェロポリ行きの便が欠航になったと発表。住民投票の準備を進めてい るクリミア半島の孤立状態が深まった。

ウクライナの国境警備隊によれば、ロシア軍は既にケルチ海峡を経 由してロシア側と往来するフェリーを掌握し、港湾への出入りを阻んで いる。

欧州政策センター(EPC)の政策アナリスト、アマンダ・ポール 氏はロシアが最終的にウクライナ東部に侵攻する恐れがあると指摘。 「クリミアが明らかにロシアに掌握された中で、ロシアはウクライナ東 部に触手を伸ばす可能性がある」と電子メールで述べた。

原題:Russia Gets Crimea Deadline as Yanukovych Warns of Civil War (4)(抜粋)

--取材協力:Ekaterina Shatalova、James G. Neuger、Vladimir Kuznetsov、Olga Tanas、Milda Seputyte.

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