孫ソフトバンク社長:Tモバイル買収で「価格競争」-米TV

ソフトバンクの孫正義社長は米 PBSのテレビ番組「チャーリー・ローズ」に出演し、米携帯電話4 位、TモバイルUSの買収が実現すれば、米市場に「大胆な価格競争」 を持ち込むと述べた。

孫社長は、ソフトバンクが昨年の同3位スプリント買収に続いてT モバイルを傘下に収めれば、米2強のベライゾン・ワイヤレスとAT& Tに対抗する規模を持つことになる、と述べた。また市場シェアを獲得 するために利益を得るのを先延ばしすることもあるなどと話した。孫社 長は英語でインタビューに応じた。

関係者によれば、ソフトバンクはTモバイル買収を目指している。 しかし米規制当局は、ソフトバンクがスプリントに続いてTモバイルま で傘下に収めれば、米国の携帯電話サービス事業者は3社に減ることに なり、競争が損なわれるとみている。

孫社長はベライゾンとAT&Tが米携帯市場の大半のキャッシュフ ローを獲得しており、真の競争に直面していないと述べた。その上で、 両社と競争するには「われわれには一定の規模が必要だ」と強調。Tモ バイル買収が実現すれば、ベライゾンとAT&T、ソフトバンクグルー プの3社による「ヘビー級の戦い」になるとし、その上で、価格面、技 術面で大胆な競争を展開する考えを示した。

ミョウジョウ・アセット・マネジメントの菊池真最高経営責任者 は、孫社長は「米市場でのプレゼンスを上げようとしている」と指摘。 価格競争を持ち込むと発言することで、ソフトバンクを歓迎する世論を 作る狙いがある、と述べた。

また、岩井コスモ証券の川崎朝映アナリストは「日本で携帯電話事 業を成功させた経験が米でも生かせるか、みなが注目している。当局が 絡んでいるので先行きは分からない」と語った。

孫社長は11日、ワシントンでプレゼンテーションを行う予定。複数 の関係者によると、米携帯電話業界の再編実現に向けた自らの主張を述 べ、ケーブル回線に比べて無線ブロードバンドに利点があることを強調 する予定だ。スプリントとTモバイルの統合を直接訴える計画はない。

11日のソフトバンク株は一時、前日比3.1%高まで買われた。終値 は同2.6%高の8178円。

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