ドル・円が103円前半、日銀が金融政策据え置き-円買い局面も

東京外国為替市場では、ドル・円相 場が1ドル=103円台前半で推移した。日本銀行による金融政策の現状 維持を受け、円買いがやや優勢となる場面もあったが、ドル・円は狭い レンジでの値動きに終始した。

午後3時31分現在のドル・円は103円29銭前後。日銀会合の結果発 表を前に円は103円43銭までじり安となっていたが、正午ごろに結果が 判明すると円はじり高に転じ、日経平均株価が上げ幅をほぼ解消する局 面では一時103円20銭まで円買いが進んだ。その後は日本株も持ち直し 円は伸び悩んだ。

外為どっとコム総合研究所の川畑琢也研究員は、追加緩和は恐らく 消費増税後だと思うが、値動きを見ると、一部に追加緩和への期待感が あった可能性はあると指摘。その上で、前回の日銀会合後は貸出支援策 の拡充決定を好感して株が上がり、それに反応してドル高・円安が進ん だため、今回も「株価がどう反応するのか見てみたい」と言い、日本株 が伸び悩む展開となればドル・円の上値も重くなると話していた。

11日の東京株式相場は反発。ただ、日銀会合の結果を受け、午後の 取引開始直後は急速に伸び悩み、TOPIXは一時マイナス圏に沈む場 面も見られた。

金融政策は現状維持

日銀は11日の金融政策決定会合で、政策方針の現状維持を全員一致 で決めた。景気が緩やかに回復する中で物価も1%台前半の上昇基調を 維持しており、当面、昨年4月に打ち出した量的・質的金融緩和を着実 に進める構えだ。ブルームバーグ・ニュースがエコノミスト34人を対象 に行った調査では、大勢が政策の現状維持を予想していた。

三井住友銀行チーフ・エコノミスト、山下えつ子氏(ニューヨーク 在勤)は、日銀会合では「何もないだろうというのが予想」だとした上 で、ドルは売られることはあまりないかもしれないが、買い材料も足り ない状況で、ウクライナ情勢や中国指標の不振といった不透明要因がい ろいろある中、「円もリスクオンということにはなりにくい」と指摘し ていた。

ユーロ・円は正午前に1ユーロ=143円44銭を付けた後、午後に一 時143円08銭まで円買いが進み、同時刻現在は143円20銭前後。ユーロ・ ドル相場は1ユーロ=1.3880ドル付近から一時1.3862ドルまでじり安と なり、足元では1.3864ドル前後で取引されている。

--取材協力:大塚美佳.

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