3月10日の米国マーケットサマリー:円が総じて高い、株下落

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。 (表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.3872   1.3875
ドル/円            103.25   103.28
ユーロ/円          143.23   143.33


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種       16,418.68     -34.04     -.2%
S&P500種           1,877.17      -.87      .0%
ナスダック総合指数    4,334.45      -1.78     .0%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .37%        +.00
米国債10年物     2.78%       -.01
米国債30年物     3.72%       .00


商品 (中心限月)                     終値   前営業日比 変化率
COMEX金     (ドル/オンス)  1,341.50    +3.30     +.25%
原油先物         (ドル/バレル)  101.08     -1.50    -1.46%

◎NY外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では円が主要通貨の大半に対して上昇。 中国の2月の貿易収支が2年ぶりの大幅な赤字となったほか、消費者物 価指数(CPI)上昇率が13カ月ぶりの低水準を記録し、リスク資産へ の意欲が後退した。

ポンドが安い。イングランド銀行(英中央銀行)のビーン副総裁は ポンドがさらに上昇すれば、景気回復を抑制する可能性があると指摘し た。オーストラリア最大の貿易相手国である中国で2月に輸出が予想外 に減少したことが明らかになり、豪ドルも下落した。ロシアがクリミア 半島の軍事掌握を強める中、ウクライナは軍事演習を開始した。

BNPパリバのディレクター、マサフミ・タカダ氏は「週末に発表 された中国の経済統計が弱い内容になったことを主因に、ややリスク回 避の動きとなっている」と指摘。「ウクライナ問題では新たな事態は起 こっていないが、不透明感の強い市場で買いが入る数少ない通貨の一つ が円であることは明白だ」と述べた。

ニューヨーク時間午後3時40分現在、円は対ユーロで前週末 比0.1%高の1ユーロ=143円16銭。一時は0.6%上昇し、142円44銭を付 けた。対ドルではほぼ変わらずの1ドル=103円24銭、対豪ドルで は0.6%高の1豪ドル=93円10銭。ユーロは対ドルで1ユーロ=1.3869 ドル。

◎米国株式市場

米株式相場は下落。S&P500種株価指数は過去最高値から下げ た。中国の輸出減を受け、世界的な経済成長をめぐる懸念が高まった。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価指 数は前週末比0.1%安の1877.18。午前中には一時0.6%安まで下げる場 面もあった。ダウ工業株30種平均は34.04ドル(0.2%)安の16418.68ド ル。

RWベアードのチーフ投資ストラテジスト、ブルース・ビトルズ氏 は「中国の輸出統計が売り材料になった」と指摘。「先週はウクライナ 情勢や軟調な経済指標など悪材料となり得るニュースが続いたことを考 えれば、相場は堅調だったといえる」と述べた。

◎米国債市場

米国債市場では3年債入札(300億ドル)を11日に控えて、同利回 りが発行日前取引で昨年9月以来の高水準をつけた。投資家は米国の経 済成長が加速しつつあるとみている。

フィラデルフィア連銀のプロッサー総裁が緩和的な金融政策のリス クに留意する必要があると述べると、10年債の価格は変動した。先週発 表された米雇用統計は市場予想を上回る雇用増となり、米金融当局が資 産購入のペース減速を継続するとの観測が広がった。米財務省は今 週、640億ドルの入札を実施する。

RBCキャピタル・マーケッツの米金利戦略責任者、マイケル・ク ロハティ氏(ニューヨーク在勤)は、雇用統計が「どれほど天候が影響 したのかはまだ分からない」と述べ、「天候要因と(第4四半期国内総 生産の)下方修正」について投資家らは議論していると続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後3時34分現在、10年債利回りは前営業日比1ベーシスポイント(b p、1bp=0.01%)下げて2.78%。同年債(表面利率2.75%、2024年 2月償還)価格は2/32上げて99 23/32。

発行日前取引で3年債利回りは0.81%。これは昨年9月10日時の3 年債入札以来で最高となる見通しだ。この時の利回りは0.897%だっ た。既発3年債利回りは1bp下げて0.76%。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は反発。ウクライナの危機が深刻化しつつ ある兆しを背景に、逃避資産としての買いが入った。クリミアでロシア 軍兵士がウクライナ部隊に発砲したと、インタファクス通信が報じた。 負傷者はいないという。

シティグループの商品先物スペシャリスト、スターリング・スミス 氏(シカゴ在勤)は電話インタビューで、「金相場の突然かつ急激な上 昇を確実に引き起こし得る材料だ」と指摘。混乱が強まるとの懸念で 「安全逃避的な買いにつながっている」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物4 月限は前週末比0.2%高の1オンス=1341.50ドルで終了した。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は3週ぶり安値に下落。中国の輸出が予 想外に落ち込んだことから、世界第2の石油消費国である中国の経済成 長が減速するとの懸念が強まった。

みずほセキュリティーズUSA(ニューヨーク)の先物部門ディレ クター、ボブ・ヨーガー氏は、「中国の輸出は警告を発している」と述 べ、「経済や商品需要の先行きに懸念が出てきた」と続けた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物4月限は前営業 日比1.46ドル(1.4%)安の1バレル=101.12ドルで終了。2月14日以 来の安値だった。

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