為替操作を米SECも調査-オプションやETFゆがめた疑い

世界の主要銀行の為替トレーダー が、外国為替市場の指標レートを操作することで、オプションや上場投 資信託(ETF)の価格をゆがめた可能性をめぐって、米証券取引委員 会(SEC)が調査に着手した。事情に詳しい関係者2人が明らかにし た。

非公開情報であることを理由に関係者が匿名を条件に語ったところ では、SECは初期の調査段階にある。為替市場における指標レート操 作疑惑は、欧米の監督当局が既に調査を開始しており、SECが新たに 加わったことになる。別の関係者によれば、外為デリバティブ(金融派 生商品)を管轄する米商品先物取引委員会(CFTC)も操作の可能性 を調べている。

ディーラーが外為市場の指標スポットレートを操作するために顧客 の注文情報を共有していたとブルームバーグ・ニュースが昨年6月に最 初に報道すると、米英などの監督当局はその後少なくとも10行余りの金 融機関に接触した。オプションなどデリバティブ取引は、1日に外為市 場で動く5兆3000億ドル(約546兆円)の資金の半分以上を占める。

為替市場の指標レートに連動する一部オプションやETFを監督す るSECの調査への関与は、為替指標の操作がさまざまな金融商品に波 及する可能性を物語っている。

米コロンビア大学のジョン・コフィー教授(証券法)は「グローバ ル事業を展開する企業は、先物やスワップを利用して為替のリスクヘッ ジを行う必要がある。外為市場が操作されれば、消費者や株主に最終的 に転嫁されることになる損失が生じかねない」と指摘する。

SECのジョン・ネスタ―報道官とCFTCのスティーブ・アダム スク報道官は、いずれもコメントを控えている。

原題:SEC Said to Probe Whether Forex Rigging Distorted Options, ETFs(抜粋)

--取材協力:Liam Vaughan.

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