6年目に入った米株高、90年代のネットバブルとは違うのか

6年目に入った米国株の上昇局面 は、その速度という点で1990年代のインターネット株バブルに匹敵し始 めている。だが類似点はそれくらいだ。

ネットバブル当時は、テクノロジー銘柄が資金の85%を集め、それ 以外のセクターの4倍の上昇となっていた。だが今は投資家が資金を分 散させ、医薬品から石油掘削企業まであらゆる銘柄を対象とする上場投 資信託(ETF)に20億ドル(約2060億円)を投じていることをブグル ームバーグとモーニングスターがまとめたデータが示している。ほぼ全 てのセクターが値上がりする一方で、バリュエーション(株価評価)は ネットバブルが2000年にはじけた時の半分に近い水準にすぎない。

そうしたことがラッセル・インベストメンツのチーフ市場ストラテ ジスト、スティーブン・ウッド氏(ニューヨーク在勤)といった投資家 らが、今回の株高は続くと予想する理由付けの一部となっている。バイ オテクノロジーやソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS) などの銘柄には泡(フロス)の兆候があるものの、大半の米企業の利益 の伸びは株価上昇ぺースに追い付いている。

ラッセル氏は5日のインタビューで、「かなり活発な上向きトレン ドの6年目を迎える。相場の高値に向かうダイナミックかつ成長志向の 勢いがある。今回の株高は幅色いセクターに及ぶという特徴を備えてお り、確実に15年前とは違う」と述べた。先週のS&P500種株価指数は 前週末比1%上昇の1878.04と、過去最高値を更新した。

1000%

ウェルズ・キャピタル・マネジメントの投資担当チーフストラテジ スト、ジェームズ・ポールセン氏は5日の電話インタビューで、「信頼 感が強気相場をけん引している。今回の反発が始まった時には多くの人 々が将来への自信を完全に失っていた。健全さの回復を今、目の当たり にしている」と語った。

09年以降で株価が1000%余り上昇したS&P500種企業は18社。上 位5社にテクノロジー企業は入っていない。2000年3月までの5年間 に1000%余り上昇した企業は12社で、そのうち4社以外はテクノロジー 関連だった。世界最大のネットワークルーター・スイッチメーカー、シ スコシステムズや携帯電話向け半導体メーカーのクアルコムの上昇率 は3500%を超えていた。

原題:Bull Market Rivals ’90s at Half the Valuation as Demand Broadens(抜粋)

--取材協力:Callie Bost.

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