ジャパンディスプレイ:公開価格900円、新規調達1422億円に

東京証券取引所に新規上場するジャ パンディスプレイの株式公開価格が1株当たり900円に決まった。所属 部は第1部。金融庁の開示資料などで分かった。

上場は19日を予定している。新規調達規模は公募する1億4000万株 にオーバーアロットメント分を加えて試算すると最大1422億円となる。 時価総額は5574億円と見込まれる。公開価格は仮条件(900-1100円) の下限。

同社広報担当の田中千恵氏は電話取材に、「仮条件を出した後、機 関投資家や一般投資家の需要を調査し、主幹事証券と相談して公開価格 を決めた」と語った。

朝日ライフアセットマネジメントのシニアファンドマネジャー、中 谷吉宏氏は「スタート価格としては妥当だ」とした上で、ディスプレイ 事業には巨額投資が必要で、投資資金回収までに製品価格が下がると、 次の資金調達が難しくなると指摘した。

ジャパンディスプレイは、「iPhone(アイフォーン)」を販 売する米アップルにも商品を供給する中小型液晶パネルの世界最大手。 政府系ファンドの産業革新機構が主導してソニー、東芝、日立製作所の 中小型液晶パネル事業を統合し、2012年に事業を開始した。

中小型ディスプレイに投資

調達資金は全額を中小型ディスプレイ事業の設備投資に充当する予 定で、具体的には茂原工場や石川サイト能美工場の増強に充てる。市場 調査会社NPDディスプレイサーチによると、ジャパンディスプレイの 中小型液晶パネルの13年の出荷額シェア見通しは約17%と首位。シャー プと韓国LGディスプレーがそれぞれ約15%となっている。

最大の株主である政府系ファンドの産業革新機構は今回、1億8600 万株を放出するが、放出後も約35%の出資比率を維持する。

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