M&A助言番付を投資銀は重視-手数料機会を見送るケースも

米投資銀行のモルガン・スタンレー とゴールドマン・サックス・グループは先月、実際には関与していなか った大型案件から合併・買収(M&A)助言ランキングの点数を稼ぐた め、数百万ドル相当の手数料収入を受け取る機会をあえて見送った。事 情に詳しい4人の関係者が明らかにした。

この大型案件は、後発医薬品(ジェネリック)メーカー、米アクタ ビスによる約250億ドル(約2兆5800億円)での米フォレスト・ラボラ トリーズ買収。モルガン・スタンレーとゴールドマンは、ブルームバー グ・エル・ピーと調査会社ディールロジックがそれぞれまとめているリ ーグテーブルと呼ばれるM&A助言番付で、この案件に関連するクレジ ットを要求した。同関係者が匿名を条件に語った。両行ともこの案件に は関わっていなかった。

買収合意の発表後、両行はこの案件のクレジット申告を認められる のと引き換えに、フォレストと過去に交わした契約から得られる予定だ った数百万ドルの手数料を一部受け取らないことに同意した。同契約に は他の投資銀が同社の身売り合意をまとめても両行に手数料を受け取る 権利があるとする条項が盛り込まれていた。

今回の取引は、新規ビジネス獲得のため投資銀にとってリーグテー ブルが非常に重要であり、ランキングを上げるためには労をいとわない ことを示している。フォレストの案件はブルームバーグとディールロジ ックのランキングでモルガン・スタンレーが今年のM&A助言で首位の 座を固めるのに役立った。ブルームバーグ・エル・ピーはブルームバー グ・ニュースの親会社。

ゴールドマンの広報担当アンドルー・ウィリアムズ氏とモルガン・ スタンレーの広報担当メアリー・クレア・デラニー氏はフォレストの案 件でのクレジット獲得の取り組みについてコメントを控えた。フォレス トの広報担当フランク・マードロ氏もコメントを避けた。

ディールロジックの広報を担当するエド・ジョーンズ氏によると、 同社は投資銀の自己申告に基づいてM&A案件のクレジットを与えてい る。別の投資銀がそれに反論した場合、該当する案件でサービスを提供 したことを証明する契約書を各行と顧客企業に求めるという。

ブルームバーグ広報のマーク・マーフィー氏は、ブルームバーグ端 末で閲覧できるリーグテーブルの手順に関する説明以外のことについて コメントを控えた。ブルームバーグはプレスリリースや銀行、法律事務 所とのやり取りを含む情報を基にリーグテーブルのデータを集計してお り、ランキングに対する異議も受け入れている。

原題:Morgan Stanley, Goldman Sachs Said to Trade Fees for Deal Credit(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE